遺伝子導入

RetroNectin®コートプレートの作製

RetroNectin (Recombinant Human Fibronectin Fragment)(製品コード T100A/B)

  1. RetroNectin溶液を融解し均一になるように混合する(ボルテックスによる撹拌は避けてください)。使用時に滅菌済みPBSで適当な濃度(20~100 μg/ml)*1となるように希釈する。
    *1 フィルターに吸着する可能性があるため、希釈後のRetroNectin溶液はフィルターろ過しない。
  2. クリーンベンチ内で、 0.25~0.5 ml/cm2(プレート底面が溶液で浸る程度)となるようにRetroNectin希釈液をプレート*2 に加えてプレート全底面に広げ、室温で2時間または4℃で一晩放置する。24ウェルプレートの場合には1ウェルあたり0.5 ml、6ウェルプレートの場合には1ウェルあたり2 mlのRetroNectin希釈液を加える。
    *2 プレートは必ずノントリートメントタイプのものを使用する。
  3. RetroNectin希釈液を除き、適当量の2% BSA/PBS溶液を加えてブロッキングを行う。室温で30分間放置する*3。24ウェルプレートの場合は0.5 ml/ウェル、6ウェルプレートの場合は2 ml/ウェルのブロッキング液を加える。
    *3 すぐに使用する場合は、 2% BSA/PBS溶液によるブロッキング操作は省くことができる。この場合、ステップ4のPBSまたはHBSS/Hepesによる洗浄を2回繰り返す。
  4. 2% BSA/PBS溶液を除き、適当量のPBSまたはHBSS/Hepesで一度洗浄し、それらを除去した後、プレートを保存する。このプレートをRetroNectinコートプレート*4とする。
    *4 2% BSA/PBS溶液によるブロッキング操作を行った場合は、容器のふたをパラフィルム等でシールし、4℃で1週間の保存が可能である。