RetroNectin Bound Virus(RBV)-Static法(静置感染)
- 目的遺伝子を持つ組換えレトロウイルス液の原液、または希釈液をRetroNectinコートプレート上に125~250 μl/cm2となるように加える。
- 32~37℃、5% CO2インキュベーターで4~6時間静置し、RetroNectinへのウイルス粒子吸着を促す。
- プレート上が乾燥しないように注意しながら、ウイルス液を除去し、適当量のPBSまたは0.1~2%のアルブミン(BSAやHSA)を含むPBSを添加する(溶液は細胞への遺伝子導入直前まで除かない)。
- 標的細胞懸濁液を調製する。適切な細胞濃度は標的細胞の大きさや増殖率によって異なる。細胞に応じて、0.05~5×105 cells/cm2の範囲で検討する。
- 3で作製したウイルス結合プレートの溶液を除去し、速やかに細胞懸濁液を加える。
注:標的細胞とウイルスベクターの接触を促す目的で、細胞添加後、遠心操作を行っても良い。
- 37℃、5% CO2インキュベーターで培養する。
☆RBV-Static法による実験例
RetroNectinを用いた遺伝子導入法の最適化