レンチウイルスベクターによる遺伝子導入 <製品選択ガイド>
Lentiviral High Titer Packaging Mixと他社Kitで調製した組換えレンチウイルスの感染効率比較
【PBMC】
以下に参考データとしてヒト末梢血単核球(PBMC)への感染効率について他社製品との比較データを示す。
<実験方法>
Lenti-X 293T細胞にZsGreen1発現レンチウイルスベクタープラスミドとパッケージングプラスミドをコトランスフェクトしてレンチウイルスを取得した。レンチウイルスベクター調製条件は下記のとおりである。
| レンチウイルス
ベクタープラスミド | パッケージング
プラスミド | 遺伝子導入試薬 |
1 | A社 | A社 | A社 |
2 | pLVSIN-CMV-Pur-ZsG | Lentiviral High Titer Packaging Mix | TransIT-293 |
得られたレンチウイルスベクターを90倍希釈し、ヒト末梢血単核球(PBMC)にRetroNectinを使用して、Retronectin Bound Virus (RBV)-Spin法
*にて感染させた。
その結果を図に示す。CD8陽性細胞中のZsGreen1陽性率がA社の製品で調製したレンチウイルスベクターでは10.3%であるのに対し、本製品で調製したレンチウイルスベクターでは42.7%と約4倍の陽性率を示した。
*RBV-Spin法: | RetroNectin コートプレートへ希釈したレンチウイルス液を添加し、32℃で2,000×g、2時間遠心する。ウイルス液を除いた後、細胞懸濁液を添加して感染させる。 |
図.Lentiviral High Titer Packaging Mixと他社Kitで調製したレンチウイルスの感染効率比較
(弊社比較データ)
レンチウイルスベクターによる遺伝子導入 <製品選択ガイド>