レンチウイルスベクターによる遺伝子導入 <製品選択ガイド>
各種初代培養細胞への感染
本製品により得られた組換えレンチウイルスは多くの場合、取得したレンチウイルス上清を濃縮することなく、直接、標的細胞の感染に使用できる。以下に初代ヒト腸筋線維芽細胞、初代ヒト神経細胞(アストロサイト)、初代ラット神経細胞(脳皮質アストロサイト)に感染させたデータを示す。
<実験方法>
本製品により得られたZsGreen1発現レンチウイルスベクターを90倍希釈し、MOI=12.4(HT-1080細胞への感染効率より算出)で初代ヒト腸筋線維芽細胞に感染させた。感染にはRetroNectinを使用し、RBV-Spin法を採用した。
図1に初代ヒト腸筋線維芽細胞へウイルス感染5日後の顕微鏡写真を示す。
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・90 倍希釈したレンチウイルス
(MOI=12.4)を感染
・ZsGreen1 陽性率69.2% |
図1.初代ヒト腸筋線維芽細胞への感染
<実験方法>
本製品により得られたZsGreen1発現レンチウイルスベクターを270倍希釈し、MOI=4.3(HT-1080細胞への感染効率より算出)で各種初代神経細胞に感染させた。感染にはRetroNectinを使用し、RBV-Spin法を採用した。
図2に初代ヒトアストロサイトへウイルス感染3日後の顕微鏡写真を示す。
図3に初代ラット脳皮質アストロサイトへウイルス感染3日後の顕微鏡写真を示す。
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・270倍希釈したレンチウイルス
(MOI=4.3)を感染
・ZsGreen1 陽性率95.7% |
図2.ヒトアストロサイトへの感染
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・270倍希釈したレンチウイルス
(MOI=4.3)を感染
・ZsGreen1 陽性率90.6% |
図3.ラット脳皮質アストロサイトへの感染
レンチウイルスベクターによる遺伝子導入 <製品選択ガイド>