試薬の準備 |
Buffer PFW2*1が添付の英文説明書に従って調製、希釈されていることを確認する。 |
1. サンプルの準備 |
|
植物・糸状菌などの試料を適切な条件で破砕、溶解を行う。
乳鉢ですりつぶす場合
Buffer PFL 500 μlとBuffer PFR 10~50 μl(試料により選択*2)を1.5 ml Tubeまたは2 ml Tube(各自で用意)で混合する。
十分に冷やした乳鉢中、適切な量の試料を液体窒素で冷やしながらすりつぶす。
粉状になった試料をBuffer PFL/PFRを分注したTubeに加えて速やかに混合する。
56℃で5分間保温する(でんぷん質の多い試料の場合はこの処理を行わないこと)。
14,000×g、1分間遠心して残渣を除く。
Bead Tube(別売)を使用する場合
Buffer PFL 500 μlとBuffer PFR 10~50 μl(試料により選択*2)をMN Bead Tubes Type Gで混合する。
適切な量の試料をこのBead Tubesに加え、自動破砕機などで破砕する(破砕条件は各機器に合わせて設定する)。
56℃で5分間保温する(でんぷん質の多い試料の場合はこの処理を行わないこと)。
Bead TubesからSteel Beadsを取り除く。
14,000×g、1分間遠心して残渣を除く。
|
|
|
2. ライセートのろ過 |
|
NucleoSpin RNA Plant and Fungi Filter Column(緑のリング)をCollection Tube(2 ml)にセットする。
1のライセートをカラムに加え、14,000×g、1分間で遠心する。
十分にろ過できない場合は、20,000×g、3分間で追加の遠心を行う。
遠心後、Tube内で沈殿が生じることがあるが、除去する必要はない。
|
|
|
3. Bufferの添加 |
|
ろ液にBuffer PFB 500または750 μl(試料により選択*2)を添加し、よく混合する。室温で5分静置する。 |
|
|
4. カラムへの吸着 |
|
NucleoSpin RNA Plant and Fungi Column(水色のリング)をCollection Tube(2 ml)にセットする。
3の溶液650 μlをカラムに添加し、14,000×g、30秒間遠心する。ろ液を捨て、再び同じCollection Tubeにセットする。
すべてのライセートをカラムに
添加するまでこの作業を繰り返す。
カラムを新しいCollection Tube(2 ml)にセットする。
|
|
|
5. メンブレンの洗浄 |
|
1回目の洗浄
Buffer PFW1 500 μlをカラムに添加し、14,000×gで1分間遠心する。
カラムを新しいCollection Tube(2 ml)にセットする。
|
|
2回目の洗浄
Buffer PFW2*1 500 μlをカラムに添加し、14,000×gで1分間遠心する。
ろ液を捨てた後、再び同じCollection Tubeにセットする。
|
|
3回目の洗浄
Buffer PFW2*1 500 μlをカラムに添加し、14,000×gで1分間遠心する。
夾雑物を除去しにくい試料(ブドウの葉など)の場合、この洗浄ステップを追加する
ことが望ましい。 カラムを新しいCollection Tube(1.5 ml)にセットする。
|
|
|
6. RNAの溶出 |
|
RNase-free H2O 50 μlをカラムに加え、約1分間室温で静置したのち、
14,000×gで1分間遠心する。
溶出したRNA溶液は、-20℃または-70℃で保存する。
|
|
|
製品コード 740120.10(10回用)の場合:Wash Buffer PFW2(Concentrate) 6 mlに96~100%エタノール 24 mlを添加する。
製品コード 740120.50(50回用)の場合の調製法は英文説明書を参照すること。