Capturem His-Tagged Purificationについて
Q8 Binding buffer中にイミダゾールを使用できるか?
A8 多くのレジン系のプロトコールとは異なり、Binding bufferにイミダゾールを使用することをおすすめしません。
Q9 メンブレンはニッケルを使って再生できるか?
Q10 Capturem His-Tagged Purificationはどのようなタンパク質に対応しているか?
A10 Capturem His-Tagged Purificationは、分泌・非分泌に関わらず、バクテリア、酵母、昆虫、そして哺乳類の発現システムから抽出したタンパク質でテストしています。この製品は、標準的なHisタグ精製のレジンに適したどんなタンパク質でも使用可能です。
Q11 コバルトやFLAGタグベースのCapturemカラムは販売しているか?
A11 いいえ。コバルトやFLAGタグベースのCapturemカラムは販売していません。
Capturem Trypsinについて
Q12 Capturem Trypsinを用いたトリプシン消化は室温で反応するか?
A12 はい。Capturem Trypsinのプロトコールは室温で実施できます。タンパク質にもよりますが、カラムにロードする前にサンプルを還元とアルキル化をすることをおすすめします。
Q13 Capturem Trypsinで得られる切断パターンと、溶液中でトリプシン消化を行って得られる切断パターンには違いがあるか?この2つの方法は同じペプチド配列が得られるのか?Capturem Trypsinは溶液中でトリプシン消化を行うのに比べて、より誤切断しやすいことはあるか?
A13 Capturem Trypsinと溶液中でのトリプシン消化を比較すると、切断パターンと特徴的ペプチドの強度にいくつかの違いがあります。Capturem Trypsinを使った場合は、溶液中でトリプシン消化を行った時よりもある特徴的ペプチドでは高く、他ペプチドでは低い結果となりました。
Q14 Capturem Trypsin Miniprep Columnsは4℃で保存する必要があるか?
A14 いいえ。これらのカラムは室温での保存をおすすめします。
Capturem Streptavidinについて
Q15 素早く酵素反応を行うために、酵素をビオチン化してCapturem Streptavidinのカラムやプレートにロードすることができるか?
A15 はい。Capturem Streptavidinはビオチン化したどんな酵素でも使うことができます。ただし、ビオチン化によって活性が阻害されていないかどうか確認しておく必要があります。
Q16 Capturem Streptavidinは細胞にも使用できるか?
A16 Capturemメンブレンのボアサイズは1.2 μmのため、細胞はメンブレンを通り抜けることはできないと考えられます。弊社の
xTractor Bufferで調製した細胞ライセートでメンブレンのテストを実施し、Capturem製品で使用可能であることを確認しています。
Q17 Capturem Streptavidinでビオチンベースの免疫沈降はできるか?
A17 はい。弊社でビオチン化抗体の捕捉テストを実施しました。原理上、Capturem Stravidinはビオチン化リガンドを使った場合も、弊社のCapturem IP & Co-IP Kitと同様に機能すると考えられます。