■実験内容
凍結切片から目的の細胞を免疫組織化学で標識し、レーザーマイクロダイセクションで採取後、リアルタイムPCRによる遺伝子発現解析を行った。
■使用した製品
SMART-Seq Stranded Kit(製品コード 634442)
■実験の流れ
サンプルをPFA固定後凍結切片を作成し、免疫組織化学で目的の細胞を標識した。目的細胞をレーザーマイクロダイセクションで採取した。採取した細胞から得られた微量分解RNA(細胞数 約200個、 RIN値 2程度)をSMART-Seq Stranded Kitを用いてRNA-Seq用ライブラリーの調製を行った。調製したライブラリーを使用し、リアルタイムPCRでマーカー遺伝子の発現解析を行った。
■実験結果
レーザーマイクロダイセクションで取得した少量細胞由来の微量分解RNAからでも、リアルタイムPCRでマーカー遺伝子の発現解析が行えた。
■SMART-Seq Stranded Kitを使ったことがない方へ、キットの良かった点等を含め一言コメントをお願いいたします。
微量分解RNAからでも良好な品質のライブラリーが作製でき、それを使ってのリアルタイムPCRでの解析も行うことができました。RNAの品質、量の問題で従来の実験系では遺伝子発現解析が難しいとお悩みの方に是非お勧めです。