NucleoSpin® Inhibitor Removal

PCR阻害物を含むDNA溶液の再精製プロトコール1(フミン酸の混入量が多くない場合)

NucleoSpin Inhibitor Removal(製品コード 740408.10, 740408.50)

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試薬の調製Buffer IRW*1, Buffer IR1X*2が添付の英文説明書に従って調製されていることを確認する。
1.サンプルの準備
マイクロチューブ
100 μlのDNA溶液をマイクロチューブ(1.5 mlまたは2 ml:各自で用意)に入れる。
溶液が100 μl以下の場合は、Buffer BEを添加して100 μlにする。
2.Bufferの添加
Bufferの添加
Buffer IR1X 300 μlを添加し、混合後室温で1分間静置する。
エタノール210 μlを添加し、混合する。
NucleoSpin Inhibitor Removal ColumnをCollection Tubeにセットし、上記溶液をカラムに添加する。
3.カラムへの吸着
カラムへの吸着
10,000×g、30秒間遠心する。
ろ液を捨てた後、同じCollection Tubeにカラムをセットする。
4.メンブレンの洗浄

1回目の洗浄
Buffer IRW 500 μlをカラムに添加し、10,000×gで30秒間遠心する。
ろ液を捨てた後、同じCollection Tubeにカラムをセットする。

2回目の洗浄
Buffer IRW 300 μlをカラムに添加し、10,000×gで2分間遠心する。
ろ液を捨てた後、カラムをマイクロチューブ(1.5 ml:各自で用意)にセットする。
5.溶出液の添加
Buffer BE 100 μlを添加し、蓋を閉めて、1分間室温で静置する。
6.DNAの溶出
11,000×gで1分間遠心し、DNAを溶出させる。
*1 Buffer IRWの調製法
製品コード 740408.10の場合は、Wash Buffer IRW 6 mlに96~100%エタノール 24 mlを添加する。
製品コード 740408.50の場合の調製法は英文説明書を参照すること。
*2 Buffer IR1Xの調製法
Buffer IR1Xの調製法1サンプルあたり、Buffer IR1 240 μlとAdditive IRX 60 μlを混合する。サンプル数に応じて混合量を増やす。Additive IRXは界面活性剤であり、また非常に粘性が高い。ゆっくりとピペッティングを行い、混合の際も激しく泡立てないように注意する。
Buffer IR1Xは室温で6ヵ月安定である。

<注意>
使用時には、詳細は必ず添付の英文説明書を確認すること。

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