AAVpro® Cell & Sup. Purification Kit Maxi (All Serotypes)

ユーザー様実施例:組換えAAV1とAAV9の精製と293T細胞への感染実験

データご提供:Y大学M先生

実験概要

CAG-tdTomato配列を持つAAV1もしくはAAV9を作製し、ウイルス作製の効率、作製したウイルスが293T細胞への感染能を保持しているかを調べた。

結果

10 cm dish 2枚分のHEK293T細胞から回収したAAV1, AAV9をAAVpro Cell & Sup. Purification Kit Maxi (All Serotypes)で精製し、A社のqPCR AAV Titer Kitでウイルスタイターを計測したところ、AAV1,1.198×1010 copies/ml、AAV9,6.36×1011 copies/mlのウイルス(各150 µl)が得られた。それらのウイルスをAAV1,1×104 VP/cell, AAV9,2×105 VP/cellの濃度で1×105 cells/wellのHEK293T細胞に振りかけたところ、どちらのウイルスも感染能が確認できた。
標準プロトコールはT225フラスコ5本から精製します。

293T細胞への感染能
AAVのセロタイプ:AAV1, AAV9
ウイルス産生用細胞:HEK293T細胞
感染細胞:HEK293T細胞

AAVpro Cell & Sup. Purification Kitを使ったことがないユーザー様に一言お願いします。

精製には半日~1日かかったが、プロトコルには特に戸惑うところもなく、初心者でもウイルス調製ができた。上清か細胞どちらか単独からのAAV精製がうまくいかない場合は試してみても良いかと思います。

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