PrimeCap™ T7 RNA Polymerase (low dsRNA)

IVT反応温度の違いによるmRNA収量、タンパク質発現レベル

本製品またはT7 RNA Polymerase ver.2.0(製品コード 2541A)と4 mMのCleanCap Reagent AG (TriLink社)を用いて、異なる温度条件(37、42、47、52℃)でIVT反応を行い、FLuc mRNAを合成し、合成したmRNA(各200 ng)をアガロース電気泳動に供した。
また、合成したmRNAをHEK293T細胞にトランスフェクションし、FLucアッセイによって細胞内でのタンパク質発現レベルを測定した。

IVT反応 IVT反応 IVT反応
結果、本製品は52℃でもmRNAの収量を維持しており耐熱性があることが示された。
合成されたmRNAは電気泳動パターンにおいて大きな違いは見られなかったが、トランスフェクション後のタンパク質発現レベルは温度依存的に低下した。
このことから、酵素の性質として耐熱性は保持しているものの、37℃を超えるIVT反応は細胞内でのタンパク質翻訳に影響を与えることが示唆されたため、本製品でのIVT反応温度は37℃を推奨している。

  PrimeCap™ T7 RNA Polymerase (low dsRNA)