TB Green® Premix Ex Taq™ II FAST qPCR

CronoSTAR™ 96 Real-Time PCR Systemを用いる場合の操作方法

TB Green® Premix Ex Taq™ II FAST qPCR(製品コード RR830A/B)

CronoSTAR 96 Real-Time PCR Systemを用いる場合の操作方法
※各機種の取扱説明書に従って操作してください。

  1. 下記に示すPCR反応液を調製する。
    <1反応あたり> 横にスクロールできます
    試薬使用量 最終濃度
    TB Green Premix Ex Taq II Fast qPCR (2X)10.0 μl 
    PCR Forward Primer(10 μM)0.8 μl 0.4 μM*1
    PCR Reverse Primer(10 μM)0.8 μl 0.4 μM*1
    template(<100 ng)*2≦ 2.0 μl  
    滅菌精製水x μl 
    Total20 μl*3 
    *1 最終プライマー濃度は0.4 μMで良い結果が得られる場合が多いですが、反応性に問題があるときは0.2~1.0 μMの範囲で最適な濃度をご検討ください。
    *2 DNA template の場合は、100 ng以下を用いることを推奨します。cDNA template(RT反応液)の場合は、添加量をPCR反応液容量の10%以下にしてください。
    *3 各装置の推奨容量に従って調製ください。

  2. 反応を開始する。
    PCR反応は、下記のシャトルPCR標準プロトコールで行うことをお勧めします。まずはこのプロトコールを試し、必要に応じてPCR条件を至適化してください。
    Tm値が低めのプライマーなど、シャトルPCRでの反応が難しい場合には、3ステップPCRを行います。(PCR条件を至適化する場合は、「実験条件の選び方」をご参照ください。)

    シャトルPCR標準プロトコール
    Reaction Volume:20 μl
    Hold(初期変性)*4
    95℃、30秒
    Cycle:1

    2 Step2 Amplification
    95℃、5秒
    60℃、10秒
    Cycle:40

    Melting
    95℃、1分
    60℃、15秒
    98℃、5秒
    Cycle:1

    Cooling
    35℃、30秒
    Cycle:1
    *4 PCR産物(dUTPを含む)によるコンタミネーションが疑われる場合には、初期変性の前に25℃ 2~10分のステップを実施してください。UNGの作用により前回の実験からキャリーオーバーしたPCR産物が分解されます。

    ※使用上の注意
    本製品に使用している変異型Taq HSはポリメラーゼ活性を抑制する抗Taq抗体を利用したホットスタートPCR用酵素です。他社の化学修飾タイプのホットスタートPCR酵素で必要なPCR反応前の95℃(5~)15分の活性化ステップは行わないでください。必要以上の熱処理を加えると酵素活性が低下し、増幅効率、定量精度に影響を及ぼす傾向があります。PCR反応前に鋳型の初期変性を行う場合でも、通常95℃ 30秒で充分です。

  3. 反応終了後、増幅曲線と融解曲線を確認し、定量を行う場合は検量線を作成する。
    解析方法は、各装置の取扱説明書をご参照ください。

  TB Green® Premix Ex Taq™ II FAST qPCR