タンパク質発現

Chaperone Competent Cells BL21/Chaperone Plasmid Set

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Q1 発現するシャペロンタンパク質のサイズは?
A1 GroEL(約60 kDa)、GroES(約10 kDa)、DnaK(約70 kDa)、DnaJ(約40 kDa)、Tf(約56 kDa)、GrpE(約22 kDa)です。ただし、これらの数字は文献上の数値で実際の泳動では違って見えることがあります。GrpEは電気泳動では29 kDaのマーカーより上にバンドが確認されます。
Q2 発現タンパク質を精製したいが?
A2 発現タンパク質の精製には、His・Tagなどを利用したアフィニティー精製が便利です。(pColdシリーズではHis・Tagを利用しています)。
GST・Tagを利用して精製した場合に、稀に精製後のSDS-PAGEでシャペロンタンパク質のバンドが見られることがあります。これは、シャペロンタンパク質が目的タンパク質を介して、あるいは非特異的な吸着でグルタチオン樹脂に残ってきたものであると考えられています。
このような場合、下記のような方法で改善できたという報告があります。
  • イオン交換樹脂で分離する。[Proc. Natl. Acad. Sci. USA (1995), 92, 1048]
  • ATP-Agarose担体で分離する。[J. Biol. Chem. (1984), 259, 8820]
  • 融合タンパク質を吸着させた樹脂を3 mM Mg-ATPを含むバッファーで洗浄する。
  • 融合タンパク質を吸着させた樹脂を10 mM Mg-ATP、5 mM/ml caseinを含むバッファー中、室温で数十分間保温する。
His・Tagを用いた場合には上記のような現象は起こっておりません。
発現タンパク質の精製にはHis・Tagを用いた精製をお勧めします。

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