RetroNectin® (Recombinant Human Fibronectin Fragment)

浮遊系培養細胞(SUP-T1)への遺伝子導入

目的

浮遊細胞への組換えレンチウイルスによる遺伝子導入におけるRetroNectinの効果を調べるため、ヒトTリンパ球性白血病細胞であるSUP-T1細胞への遺伝子導入を行った。

材料

・標的細胞:SUP-T1
・ウイルスベクター:蛍光タンパク質ZsGreen1遺伝子を搭載したレンチウイルスベクター(VSV-Gエンベロープ, 当社自家調製品)

方法

RetroNectinを用いた組換えウイルス感染方法として、Supernatant法(静置感染)、RetroNectin Bound Virus infection(RBV)-Spin法、Supernatant法(遠心感染)を行った。比較対照として、ポリブレン法を行った。組換えレンチウイルスベクターは、ウイルス液を64倍もしくは256倍希釈して用いた。導入翌日に細胞を継代培養し、導入から5日目に細胞を回収して、フローサイトメーターにより、ZsGreen1陽性率を測定した。

結果


レンチウイルスを用いた浮遊細胞への遺伝子導入において、RetroNectinにより導入効率が向上した。

  RetroNectin® (Recombinant Human Fibronectin Fragment)