PrimeSTAR® GXL Premix Fastシリーズ

タカラバイオ主要PCR酵素および他社PCR酵素 正確性の比較

λDNA(製品コード 3010)を鋳型とし、任意の領域(10 kb)をタカラバイオの主要なPCR酵素(6種類)とA社高正確性PCR酵素を用いてPCR増幅を行った。その後、ベクターにクローニングし、複数クローンをピックアップして増幅領域のエラー率をシーケンスで確認した。

解析結果
図1.解析結果

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酵素名総エラー数解析数
(bp)
エラー率TaKaRa Taqを1とした
ときの正確性(相対割合)
PrimeSTAR Max DNA Polymerase2870,9360.0002%465
PrimeSTAR GXL Premix Fast, Dye plus10920,4210.0011%98
PrimeSTAR GXL DNA Polymerase13801,6570.0016%66
A社高正確性PCR酵素32890,7300.0036%30
TaKaRa Ex Premier DNA Polymerase35861,0390.0041%26
TaKaRa Ex Premier DNA Polymerase Dye plus44861,0390.0051%21
TaKaRa Taq296277,1160.1068%1

PrimeSTAR Max DNA Polymeraseで増幅した場合、解析を行った870,936塩基のうち、エラーはわずか2塩基のみであり、TaKaRa Taqの約460倍の正確性を保持していた。以上より、PrimeSTAR Max DNA Polymeraseは、その他の弊社PCR酵素およびA社の高正確性PCR酵素に比べても、より正確に増幅を行えることが明らかとなった。

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