下水疫学調査(下水サーベイランス)用リアルタイムPCRキット
【腸管系病原細菌】下水検体によるシングルプレックスとマルチプレックスにおける検出感度の評価
【対象製品】
Intestinal pathogenic bacteria Detection qPCR Kit for Wastewater(製品コード RC383A)
【概要】
下水由来の精製核酸(10検体)を用い、EHEC (検出対象遺伝子:VT)、サルモネラ属菌(検出対象遺伝子:
invA)、赤痢菌(検出対象遺伝子:
ipaH)について、シングルプレックス、およびマルチプレックスにより検出をおこないました。反応はN=2で実施しました。
【結果】
VT、
invA、
ipaHいずれのターゲットにおいても、マルチプレックスではシングルプレックスと比較して蛍光値の低下が確認されました。シングルプレックスにおいてCt値が算出されたサンプルの一部で、マルチプレックスではCt値が算出されませんでした。
【考察】
ターゲット濃度が低いサンプルにおいて、マルチプレックス検出による蛍光値の低下がCt値算出の有無に影響を与える可能性が考えられます。
【方法】
qPCR条件:
25℃ 95℃ 95℃ 56℃ |
| 10 min.
30 sec. 5 sec. 30 sec. |
|
45 cycles |
※ 本データは、弊社との共同研究を通じて、国立大学法人山梨大学国際流域環境研究センター原本英司教授よりご提供いただきました。
下水疫学調査(下水サーベイランス)用リアルタイムPCRキット