CASE 05 ヘルスケア・機能性素材:
多変量解析により、摂取前後の変化と個人差の関係を評価する

機能性素材の摂取前後で腸内細菌叢や代謝物が変化しても、年齢、性別、生活習慣、初期状態などの個人差により、単純な平均値比較だけでは傾向を判断しにくい場合があります。 多変量解析を用いて、摂取前後の情報と背景因子をあわせて評価し、素材応答に関係する候補菌種や候補代謝物を探索します。

解析の進め方

  • 腸内細菌叢解析では、目的に応じて16S rRNA解析やショットガンメタゲノム解析を実施し、菌叢構成情報や機能プロファイルを取得します。
  • 摂取前後の情報、被験者背景、測定項目やメタボローム解析などと組み合わせ、主成分分析、PCoA、多変量関連解析などで群間差、個人内変化、応答者・非応答者の違いを評価します。

解決が期待される課題

  • 背景因子を考慮して摂取前後の変化を評価することで、平均値比較だけでは見えにくい応答傾向を把握できます。
  • 応答者・非応答者の違いに関係する候補菌種・候補代謝物を把握できます。

Keyword: 機能性表示食品、bioactive、probiotics、prebiotics、postbiotics、多変量解析、precision nutrition、nutrigenomics

参考文献

プレバイオティクス素材による腸内細菌叢・代謝物・生理指標の関係を評価した参考論文です。
Kadyan, S., Park, G., Wang, B., Singh, P., Arjmandi, B., et al. (2023). Resistant starches from dietary pulses modulate the gut metabolome in association with microbiome in a humanized murine model of ageing. Scientific Reports, 13, 10566.

解析結果イメージ

多変量関連解析図

多変量関連解析図: 摂取前後や被験者背景と、腸内細菌叢/代謝物プロファイルとの関係性を可視化する

代謝物プロファイル図

代謝物プロファイル図: 摂取前後や応答傾向に関係する代謝物候補を確認する図の例

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