製品説明
本製品は、PCR用DNAポリメラーゼ、反応バッファー、dNTP Mixtureをあらかじめ2倍濃度で混合し、0.2 ml PCRチューブに25 μlずつ分注した製品である。分注ずみであるため、鋳型とプライマーを加えるだけで、すぐにPCRを開始できる。さらに、電気泳動に必要な試薬もあらかじめ混合されているので、反応後はそのままアガロースゲル電気泳動に供することができる。
保存
-20℃
組成
TaKaRa Ex Taq |
1.25 U/25 μl |
dNTP Mixture |
2×conc.; 各0.4 mM |
Ex Taq buffer |
2×conc.; 4 mM Mg2+を含む |
色素マーカー |
Orange G/ Bromophenol Blue |
比重増加剤 |
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注:DNA増幅後、反応液をそのまま電気泳動ゲルにアプライすることができます。PCR産物の電気泳動バッファーには、TAEバッファーをお使いください。TBEバッファーを用いるとアプライしたサンプルがウェルに入りにくい場合があります。
TaKaRa Ex Taq (製品コード RR001A)
●活性の定義
活性化サケ精子DNAを鋳型/プライマーとして用い、下記の活性測定用反応液中にて74℃において、30分間に10 nmolの全ヌクレオチドを酸不溶性沈殿物に取り込む活性を1 Uとする。
●活性測定用反応液組成
25 mM |
TAPS Buffer (pH9.3、25℃) |
50 mM |
KCl |
2 mM |
MgCl2 |
0.1 mM |
DTT |
各200 μM |
dATP・dGTP・dCTP |
100 μM |
[3H]-dTTP |
0.25 mg/ml |
活性化サケ精子DNA |
●純度
○25 Uの本酵素と1 μgのλ-
Hind III分解物を74℃、16時間反応させてもDNAの電気泳動パターンに変化は起こらない。
○25 Uの本酵素と1 μgのsupercoiled pBR322 DNAを74℃、1時間反応させてもDNAの電気泳動パターンに変化は起こらない。
○25 Uの本酵素と1 μgのλDNAを74℃、16時間反応させてもDNAの電気泳動パターンに変化は起こらない。
PCR産物について
TaKaRa Ex Taq を用いて増幅したPCR産物のほとんどは、3'末端にA が1塩基付加されている。したがって、そのPCR産物をそのままT-Vector にクローニングすることが可能である。また、末端平滑化およびリン酸化を行って、平滑末端にベクターにクローニングすることも可能である。
品質管理データ
PCR反応例(Total 50 μl)
PerfectShot Ex Taq |
25 μl |
Template |
<500 ng |
Primer 1 |
0.2~1.0 μM(final conc.) |
Primer 2 |
0.2~1.0 μM(final conc.)
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滅菌精製水 |
up to 50 μl |
PCR条件 (例)
1 kb DNA を増幅する場合
98℃、10 sec. 55℃、30 sec. 72℃、1 min.
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30 cycles |
または
98℃、10 sec. 68℃、1 min.
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30 cycles |
注意) 変性の条件は、使用機種とチューブの種類にあわせて設定してください。
設定の目安は、98℃ 5~10 sec.、あるいは94℃ 20~30 sec.です。