TaKaRa Ex Premier™ DNA Polymerase

高成功率・高正確性・高操作性を持つプレミアムPCR酵素
  • GC/ATリッチ、長鎖、クルードなど、難増幅性サンプルに対する高いPCR成功率
  • 優れた校正機能を有するα型酵素で、高い正確性を保持
  • 2×プレミックスタイプかつ-20℃で不凍、ハンズオンタイムを軽減
  • Dye入りタイプ(緑色)もご用意、視認性も良く電気泳動時の利便性もアップ
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別)
キャンペーン価格
特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
RR370S

TKR

タカラバイオ(株)
TaKaRa Ex Premier™ DNA Polymerase
40回 ¥9,000
サンプルお申し込みはこちら 説明書・データシート・ベクター情報
RR370S
RR370A

TKR

タカラバイオ(株)
TaKaRa Ex Premier™ DNA Polymerase
PCR酵素
200回 ¥33,000
¥26,400
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
RR370A
RR370B(A×4)

TKR

タカラバイオ(株)
TaKaRa Ex Premier™ DNA Polymerase
PCR酵素
800回 ¥107,000
¥85,600
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
RR370B(A×4)
RR371S

TKR

タカラバイオ(株)
TaKaRa Ex Premier™ DNA Polymerase Dye plus
40回 ¥9,000
サンプルお申し込みはこちら 説明書・データシート・ベクター情報
RR371S
RR371A

TKR

タカラバイオ(株)
TaKaRa Ex Premier™ DNA Polymerase Dye plus
PCR酵素
200回 ¥33,000
¥26,400
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
RR371A
RR371B(A×4)

TKR

タカラバイオ(株)
TaKaRa Ex Premier™ DNA Polymerase Dye plus
PCR酵素
800回 ¥107,000
¥85,600
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
RR371B(A×4)
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製品説明

TaKaRa Ex Premier DNA Polymeraseは、Thermococcus属古細菌由来の DNA Polymeraseをベースに開発したα型新規PCR酵素である。
本製品は、酵素とバッファーの至適化により一般的なPCR試薬では増幅が困難な難増幅配列(GC/ATリッチ配列)や長鎖のターゲット、クルードサンプルに対するPCR増幅の成功率が向上している。さらに、優れた校正機能を有するα型ポリメラーゼ特有の高い正確性も保持しており、特異性の高いPCR増幅結果が得られるため、クローニングにも使用できる。
本製品は、全てのコンポーネント(酵素、バッファー、dNTP Mixture等)が含まれている2×プレミックスタイプであり、-20℃で凍結しないため融解の手間がなく、直ちにプライマーと鋳型を加えてPCRを行うことができる。
また、Dye入り製品(製品コード RR371S/A/B)は、電気泳動時に便利な色素マーカー(緑色:青色と黄色の混合色素)が添加されており、PCR反応後の電気泳動の際に直接ゲルへのアプライが可能である。
本製品に含まれる酵素は常温下でのDNA Polymerase活性および3’→5’exonuclease活性を抑えるモノクローナル抗体を添加したホットスタート用PCR酵素である。

なお、本製品を用いて増幅したPCR産物のほとんどは、酵素の校正活性により平滑末端になっている。したがって、そのままTAクローニングはできない。クローニングする場合は、In-Fusionクローニングもしくは平滑末端ベクターへのクローニングを推奨する。平滑末端ベクターへのクローニングにはMighty Cloning Reagent Set (Blunt End)(製品コード 6027)の使用を推奨する。T-vectorにクローニングしたい場合は3’末端へのdA付加反応を行う必要があり、Mighty TA-cloning Reagent Set for PrimeSTAR(製品コード 6019)の使用を推奨する。

【補足:In-Fusionシステムを利用するクローニング方法】
本製品はIn-Fusionクローニングシステムと組み合わせて使用することができ、PCR断片を短時間で効率良く任意のベクターにクローニングすることが可能である。
In-FusionクローニングにはIn-Fusion Snap Assembly Master Mix(製品コード 638947他)などのシリーズ製品を使用することができる(関連情報もしくはデータシート参照)。

内容

横にスクロールできます
RR370STaKaRa Ex Premier DNA Polymerase (2×)1 ml
RR370ATaKaRa Ex Premier DNA Polymerase (2×)1 ml×5
   
RR371STaKaRa Ex Premier DNA Polymerase Dye plus (2×)1 ml
RR371ATaKaRa Ex Premier DNA Polymerase Dye plus (2×)1 ml×5

保存

-20℃
注意事項:
使用前には激しい攪拌を避け、転倒混和後スピンダウンしてください。

用途

PCR法によるDNA増幅
特に以下のPCR増幅に推奨:
  • GC-rich、AT-richなど通常酵素では増幅困難な鋳型からの増幅
  • 10 kb以上の長鎖DNAの増幅
  • マウステールなどの動物組織、植物組織、血液検体など、クルードサンプルからの増幅
  • 核酸を多く含むcDNAからの増幅
  • クローニングを目的とした目的遺伝子やベクターの増幅

cDNAを鋳型とする場合のPCRの注意点

cDNA合成反応液の成分により、PCR反応液が凝集する場合がある。
cDNA合成にはPrimeScript II 1st strand cDNA Synthesis Kit(製品コード 6210A/B)PrimeScript IV 1st strand cDNA Synthesis Mix(製品コード 6215A/B)を推奨する。

PCR条件

横にスクロールできます
     
TaKaRa Ex Premier DNA Polymerase(2×)25 μl(final conc. 1×)
Primer 110~15 pmol(final conc. 0.2~0.3 μM)
Primer 210~15 pmol(final conc. 0.2~0.3 μM)
Template10 pg ~ 750 ng(データシートの「推奨鋳型量」を参照)
滅菌精製水Up to 50 μl

94℃ 1 min.*1
98℃
55~60℃
68℃
10 sec.
15 sec.
30 sec./kb*2
 
30 cycles

ただし、GC/ATリッチな鋳型や10 kb以上の長鎖の増幅には2 step PCRを推奨

94℃ 1 min.*1
98℃
68℃
10 sec.
30 sec./kb*2
 
30 cycles

注1)イノシンを含むプライマーの使用は避ける
注2)アニーリング温度はプライマーのTm値に合わせて設定する。

*1 GC/ATリッチ領域や長鎖ターゲットの増幅を行う場合には、94℃ 1分で初期変性を行うことを推奨する。
*2 クルードサンプルから増幅する場合は伸長時間を1 min./kbに設定することを推奨する。

実験例

マウスの様々な組織(尾、脳、EDTA血液)からの粗抽出液を鋳型とし、TaKaRa Ex Premier(製品コード RR370S/A/B)およびTaKaRa Ex Premier Dye plus(製品コード RR371S/A/B)を用いてPCRを行った。
※抽出液の調製にはLysis Buffer for PCR(製品コード 9170A)を使用した。

(参考)抽出液の調製方法
抽出液の調製方法
*3 本製品はLysis Buffer for PCR(製品コード 9170A)に含まれます。
*4 保存する場合は、上清を別のチューブに移して-20℃以下で保存してください。
PCRに使用する前には室温に戻し、沈殿物がないことを確認してください。

<マウス尾抽出液からの増幅(図A)>

マウス尾抽出液からの増幅

<マウス脳抽出液からの増幅(図B)>

マウス脳抽出液からの増幅


<マウスEDTA血液抽出液からの増幅(図C)>

マウスEDTA血液抽出液からの増幅

ターゲット:mouse Raver2(1,100 bp)

使用したライセート量:
尾、脳(図A、B) 25 µl反応系で実施
レーン1: 0.4 µl
レーン2: 1.0 µl
レーン3: 2.5 µl
EDTA血液(図C) 50 µl反応系で実施
レーン1: 1.0 µl
レーン2: 2.0 µl
Ex PremierのPCR条件:  
94℃1 min.
98℃10 sec.
 
30 cycles
60℃ 15 sec.
68℃ 1 min.

反応系へのライセートの持ち込み量が増えると、PCR反応に阻害がかかる場合があります。



各組織抽出液において、ターゲット遺伝子の特異的な増幅を確認することができました。
注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
  • タカラバイオの承認を得ずに製品の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品の製造に使用することは禁止されています。
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    また、他メーカーの製品に関するライセンス・パテントについては、各メーカーのウェブサイトまたはメーカー発行のカタログ等でご確認ください。
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