製品説明
免疫沈降(IP)、および共免疫沈降(Co-IP)は、タンパク質の相互作用を調べるために有用な方法である。Capturem IP & Co-IP Kitは、抗体-タンパク質、またはタンパク質複合体の単離を簡単、迅速に行うためのキットである。本キットでは、抗体と結合したタンパク質の複合体の精製に適した高性能のメンブレンを装着したCapturem IP & Co-IP columnsに加えて、細胞の溶解、カラムの結合、洗浄、抗体-抗原の複合体の溶出のためのバッファーも含まれている。本キットを用いるとサンプルと抗体のインキュベーションから溶出までを15分で行うことが可能である。
内容
Capturem IP & Co-IP Columns | 12本 |
Lysis/Equilibration Buffer | 12 ml |
Wash Buffer | 2 ml |
Elution Buffer | 1 ml |
Protease Inhibitor Cocktail (100×) | 100 μl |
保存
Capturem IP & Co-IP Columns | 室温 |
その他 | 4℃ |
本製品以外に必要なもの(主なもの)
・コレクションチューブ(2 ml)
・Neutralization Buffer : 1 M Tris (pH 8.0)
・PBS
・免疫沈降用抗体
ワークフローと原理
図1.Capturem IP&Co-IP Kitと他社キットのワークフローの比較
図2.Capturem IP & Co-IP Kitワークフロー
抗体と抗原の複合体を含むサンプル 800 μlをカラムにロードする。
抗体が、平衡化したメンブレンに結合する。
Wash Buffer 100 μlで洗浄し、その後 Elution Buffer 30~50 μlで抗原-抗体の複合体を溶出する。
それぞれのステップは1,000×
gで1分間の遠心を行う。
精製に要する時間は15分以内である。
図3.Capturem Protein Aテクノロジー
Capturem Protein A Membraneの独自の構造により、大きな膜表面積と高容量を実現している。そのため精製に長時間を要するレジンカラムに比べ、サンプル溶液が高容量膜細孔の中を迅速に通過し、短時間での精製が可能である。また低い圧力でサンプル溶液が通過するため、タンパク質の品質低下を招かない。またBed volumeが小さく、洗浄バッファーの残存がない高純度精製が可能である。