N型カドヘリンは、胚の神経組織、心筋、間充織等で発現しており、発生・分化にともなって局所的な増減が観察され、神経組織等の構築を調節していると考えられている。
		製品説明
	ヒトN-cadherinの細胞内配列(808-827)部分ペプチド[RMDERPIHAEPQYPVRSAAP]-KLH複合体を免疫原として得られたウサギポリクローナル抗体
特異性:
ヒトN-cadherinと反応する。
N-cadherinによる細胞間接着を阻害しない。
		内容
	ポリクローナル抗体(凍結乾燥品) 0.4 mg
		保存
	4℃
復元後(2.0 mg/ml)は必要に応じて分注し-20℃保存で1年、もしくは防腐剤を加えて4℃で6ヵ月をめどに使用する。
		製法
	ウサギ抗血清をアフィニティー精製して得たIgG画分を、1% BSA含有10 mM PBS(pH7.4)に溶解後、凍結乾燥。
		抗体の復元
	純水200 μlに溶解する(2.0 mg/ml、防腐剤を含まない)。
		希釈液
	20 mM TBS(pH7.5)
1.0% ウシ血清アルブミン
0.1% アジ化ナトリウム
10 mM 塩化カルシウム
		交差反応
	マウス、ウシ、トリN-cadherinと反応する。
ヒトEおよびP-cadherinとは反応しない。
		用途
	パラフィン包埋切片および凍結切片での免疫組織染色(5~10 μg/ml)、細胞組織抽出物を用いた非還元非加熱条件でのウェスタンブロッティング(5~10 μg/ml)
		使用上の注意
	カドヘリン抗原安定化のために抗原抗体反応液中に10mM塩化カルシウム等カルシウムイオンを共存させてください。このとき希釈液にPBSを用いると沈殿が生じるので必ずTBSを使用して下さい。なお、パラフィン切片やアセトン固定を行った凍結切片の免疫組織染色を行う場合はカルシウムイオンを共存させる必要はありません。
		関連資料