製品説明
本キットは、アポトーシスを起こした細胞の特徴の一つである断片化したクロマチンDNAを、末端標識法で組織化学的に検出するキットである。
in situでの標識核酸の取り込みを利用してアポトーシスの組織学的な局在や個々の細胞を有効に検出できるTUNEL(TdT-mediated dUTP-biotin nick end labeling)法を採用しており、組織切片、固定細胞どちらのサンプルも使用可能である。 また蛍光顕微鏡、光学顕微鏡さらにフローサイトメトリーでの観察も可能である。
なお本キットには発色反応用基質(DAB)や対比染色用試薬(PI、メチルグリーン)は含まれていない。
(*)
* TaKaRa DAB Substrate(製品コード MK210)などがご利用いただけます。
内容
(20回分)(製品コード MK500)
1. Labeling Safe Buffer |
500 μl×2 |
2. TdT Enzyme |
50 μl×2 |
3. Anti- FITC HRP Conjugate |
1.5 ml |
4. Control Slides |
2 slides |
5. Permeabilisation Buffer |
1.0 ml×2 |
4. Control Slideはラット乳腺組織のパラフィン包埋切片である。
Positive Control Slideとして使用する際はまず最初に、脱パラフィンの操作を行った後、キット説明書の「操作手順」(パラフィン包埋組織切片の場合)に従って用いる。
脱パラフィンとProteinase K処理を行った後は、観察方法に応じたプロトコール通りに操作を行う。
キットの各コンポーネントは単品(Bulk)でも販売している(製品コード MK501~MK505)。
保存
1. 2. 5.:-20℃
3. :4℃(輸送時は-20℃。一度融解した後は4℃で保存。)
4. :室温(輸送時は-20℃)
測定原理
TUNEL法はアポトーシスを起こした細胞の断片化DNAの遊離3'-OH末端を、ターミナルトランスフェラーゼ(TdT)を用いて、フルオレセインーdUTPで高効率かつ特異的に標識した後、蛍光顕微鏡やフローサイトメトリーで検出する方法である。取り込まれたフルオレセインは、パーオキシダーゼ標識抗フルオレセイン抗体を用いた発色反応を行うことにより、光学顕微鏡での観察もできる。