pmR-ZsGreen1およびpmR-mCherry各ベクターは3’-UTR領域にmiRNA配列のクローニングサイト(MCS)を持ち、強力なCMVプロモーターからmiRNAと蛍光タンパク質を一つの転写物として発現する(図1)。マーカーである蛍光タンパク質には蛍光強度の強いZsGreen1またはmCherryを採用しており、細胞へのトランスフェクション効率を容易に確認できる。また、形質転換された細胞集団中のmiRNAの発現状況を蛍光強度によってモニターしたり選抜を行うこともできる。
これらのベクターと
Mir-X miRNA qRT-PCR TB Green Kitを使用することで、miRNA発現の確認や正確な解析が可能になる。
図1. pmRベクターからの転写物の構造と機能
pmR-ZsGreen1およびpmR-mCherry各ベクターは3’-UTR領域にmiRNA配列のクローニングサイト(MCS)を持ち、miRNAと蛍光タンパク質を一つの転写物から発現する。
図2. ベクターマップと蛍光タンパク質の発現
pmR-ZsGreen1ベクターのマップ(パネルA)。各ベクターを導入した細胞はmiRNAを発現し、強い蛍光を示す(パネルB)。