NucleoMag^® Pathogen

NucleoMag Pathogenは磁性ビーズを用い、手動または自動化装置によりウイルスRNA/DNAやバクテリアDNAを精製するキットです。全血、血清、血漿、糞便、組織またはスワブなど、様々な臨床サンプルに対応可能で、サンプルの種類に応じて前処理を行った後、200 μlの液体サンプルまたはホモジネートを抽出に使用します。
本製品は、カオトロピック塩条件下で核酸を磁性ビーズに結合させることにより核酸精製を行います。核酸を磁性ビーズに結合させた後、エタノールを含むWash Bufferで洗浄して夾雑物を除去し、Elution Bufferを用いてRNA/DNAを溶出します。
NucleoMagは、手動で使用する磁性ビーズセパレーター（NucleoMag SEPなど）や自動化装置に組込まれた磁性ビーズセパレーターのどちらにも使用可能です。
NucleoMag Pathogen Prefilled Platesは、MagnetaPure 32 Plusなどの核酸自動化装置用に磁性ビーズや各種のBufferを分注済みの製品で、ライセートを調整後このPrefilled Platesの所定のwellにライセートを添加し自動化装置にセットすることで容易に核酸精製を行うことができます。

原理	磁性ビーズ法
形状	高反応性超磁性ビーズ
操作	手動または自動化装置
サンプル	≦200 μl 全血、血清、血漿 　　　 ≦25 mg 組織（耳パンチなど） 　　　≦200 μl 糞便 　　　≦200 μl スワブ洗浄液組織
精製サイズ	300 bp～約50 kb
溶出液量	50～100μl
精製時間	45～120分
結合容量	0.4 μg/μl ビーズ

ノロウイルスのポジティブ糞便サンプルおよびサンプルの様々な希釈液から、NucleoMag Pathogenを用いてウイルスRNAの精製を行った。精製したRNAを用いてリアルタイムPCRにより定量を行った。希釈率に応じたCt値が得られており、微量のウイルスに対しても、ロスなく核酸が精製できていることが分かった。

NucleoMag Pathogen

• NucleoMag B-Beads
• Lysis Buffer NPL1
• Binding Buffer NPB2
• Wash Buffer NPW3
• Wash Buffer NPW4
• Elution Buffer
• Carrier RNA（凍結乾燥品）
• Carrier RNA Buffer
• Proteinase K（凍結乾燥品）
• Proteinase Buffer PB

NucleoMag Pathogen Prefilled Plates

• Lysis Buffer NPL1
• Prefilled 96-well NucleoMag Pathogen Reagent Plate
• Carrier RNA（凍結乾燥品）
• Carrier RNA Buffer
• Liquid Proteinase K
• 8-well Tip Combs

NucleoMag Pathogen　　室温

NucleoMag Pathogen Prefilled Plates　　　室温（15～25℃で保存してください）
（Liquid Proteinase K：開封後は4℃または－20℃保存）

NucleoMag Pathogen
試薬

• 80％エタノール

器具類

• NucleoMag SEP (製品コード 744900)など：マグネティックセパレーター
• Rack of Tube Strips（製品コード 740477；Cap Strips付き）：溶解用チューブ
• Square-well Block（製品コード 740481/740481.24）：磁気ビーズの分離用プレート
• Elution Plate U-bottom（製品コード 740486.24）：DNA回収のための溶出用プレート

NucleoMag Pathogen Prefilled Plates

• MagnetaPure 32 Plusなどの自動化機器

NucleoMagはマッハライ・ナーゲル社の登録商標です。