NucleoGone Endonucleaseは、DNAおよびRNA(一本鎖、二本鎖、直鎖状、および環状形態)を効率的に分解する酵素であり、幅広い条件下で作用します。宿主細胞からのタンパク質精製やウイルスベクター精製などの工程において、混在する核酸の分解・除去に有用です。
図1.様々な種類の核酸分解能(他社比較)
様々な種類の核酸(#1-11) に対し、NucleoGone Endonucleaseと他社酵素それぞれを用いて消化し、アガロースゲル電気泳動を行った。
その結果、NucleoGone Endonucleaseの核酸分解能は他社酵素と比べて包括的に同等以上の性能を持つことを示した。
図2.AAVベクター作製における産生細胞由来ゲノムDNAの除去効果
HEK293細胞および他社細胞でAAV産生細胞を作製し、AAVベクターを抽出する際にNucleoGone Endonucleaseと他社酵素を10、50 U/mlになるように添加し、産生細胞由来のゲノムDNAを分解した。これらの酵素をEDTAで不活化後、AAVベクター抽出液を評価した。
(A)AAVベクター抽出液中の産生細胞由来のゲノムDNAをdPCRで測定した。
その結果、NucleoGone Endonucleaseでは、いずれの細胞においても他社酵素と比較して残留ゲノム濃度が低く、産生細胞由来ゲノムDNAを除去する効果が高いことが示された。
(B)AAVベクター力価を、AAVpro Titration Kit (for Real Time PCR) Ver.2(製品コード 6233)を用いたqPCR法により測定した。
その結果、NucleoGone Endonucleaseでは、いずれの酵素濃度条件においてもAAVベクターの力価には影響を与えないことが示された。