注意事項
2025年5月以降の製造のLotではDenaturation Buffer D1およびNeutralization Buffer N1が含まれなくなりました。これらのBufferについては取扱説明書に従って作成してご使用をお願いいたします。なお、これらBufferが含まれなくなったため、キットとしての劇物対応は不要となりました。
製品説明
Label IT Labeling Kitは、まったく新しいタイプのワンステップnon-RI核酸標識用試薬である。従来のnon-RI標識法(ランダムプライミング法やニックトランスレーション法など)では酵素を用いて標識反応を行うため、標識効率にばらつきがあったが、本製品は非酵素的な直接標識法を用いているため、核酸を高効率で再現性良く標識することが可能である。また、核酸に熱処理などの前処理をする必要もなく、インタクトな状態で塩基中のヘテロ原子にリンカーを介して共有結合により標識される。Label ITで標識した核酸は、さまざまなハイブリダイゼーション(たとえば、サザンブロッティング、ノーザンブロッティング、FISHなど)に用いることができる。標識物質としてCX-Rhodamine、MFP488、Fluorescein、Biotin、Cy3、Cy5の6タイプを用意している。
Label IT Modifying Kitは、Label IT Labeling Kitと同様のケミストリーで、ワンステップで核酸にNH2基、またはCOOH基を修飾する試薬である。
Label ITで修飾した核酸は、修飾基を介したタンパク質やペプチドとの結合や、NH2基またはCOOH基との反応に適したコーティング処理を行ったガラスやプレート表面への吸着などに用いることができる。
内容
[25 μg用]
| 1. | Label IT Reagent(凍結乾燥品) |
| 2. | Reconstitution Solution | 35 μl |
| 3. | 10×Labeling Buffer A | 125 μl |
| 4. | G50 Microspin Purification Columns | 5個 |
[100 μg用]
| 1. | Label IT Reagent(凍結乾燥品) |
| 2. | Reconstitution Solution | 110 μl |
| 3. | 10×Labeling Buffer A | 500 μl |
| 4. | G50 Microspin Purification Columns | 20個 |
保存
G50 Microspin Purification Columnsのみ :4℃(凍結厳禁)
その他 :-20℃
特長
- 目的の核酸と標識試薬を混合するだけで簡単に標識(または修飾)できる。
- 非酵素的に高効率で再現性良く標識(または修飾)できる。
- 一本鎖および二本鎖DNA、スーパーコイルDNA、直鎖状DNA、RNA、オリゴヌクレオチドをインタクトな状態で標識(または修飾)できる。
- スケールアップが容易である。
各標識試薬の励起・蛍光波長
|
Excitation |
Emission |
CX-Rhodamine (5-carboxy-X-rhodamine) |
576 nm |
597 nm |
MFP488 |
501 nm |
523 nm |
Fluorescein |
492 nm |
518 nm |
Cy3 |
550 nm |
570 nm |
Cy5 |
649 nm |
670 nm |
Label ITによる核酸標識手順とケミストリー
Label ITはMirus Bio社の登録商標です。
CyはGE Healthcare社の登録商標です。