Label IT Labeling Kitは、まったく新しいタイプのワンステップnon-RI核酸標識用試薬である。従来のnon-RI標識法(ランダムプライミング法やニックトランスレーション法など)では酵素を用いて標識反応を行うため、標識効率にばらつきがあったが、本製品は非酵素的な直接標識法を用いているため、核酸を高効率で再現性良く標識することが可能である。また、核酸に熱処理などの前処理をする必要もなく、インタクトな状態で塩基中のヘテロ原子にリンカーを介して共有結合により標識される。Label ITで標識した核酸は、さまざまなハイブリダイゼーション(たとえば、サザンブロッティング、ノーザンブロッティング、FISHなど)に用いることができる。標識物質としてRhodamine(CX、TM)、MFP488、Fluorescein、Digoxin、Biotin、Cy3、Cy5、DNP(dinitrophenol)の9タイプを用意している。
Label IT Modifying Kitは、Label IT Labeling Kitと同様のケミストリーで、ワンステップで核酸にNH2基、またはCOOH基を修飾する試薬である。 Label ITで修飾した核酸は、修飾基を介したタンパク質やペプチドとの結合や、NH2基またはCOOH基との反応に適したコーティング処理を行ったガラスやプレート表面への吸着などに用いることができる。