製品説明
Calpastatinはカルパイン(カルシウム依存性システインプロテアーゼ)に特異的に作用する内在性のプロテアーゼインヒビターであり、120から140アミノ酸残基よりなる4つの繰り返し配列とN末端側の相同性のない配列からなっている。高等動物の種々の細胞に広く分布している1,2)。
本製品はヒトCalpastatinのドメインIを遺伝子組換え技術により生産し、高度に精製したもので、分子量約14,000、135アミノ酸残基よりなる1,3)。
保存
-20℃
形状
凍結乾燥品(白色無定形粉末)
滅菌精製水に溶解後使用する。
品質管理データ
活性測定
カゼインを基質とした時のCalpain活性に対する阻害を、以下の方法により測定する。
使用する試薬
A:1 mg/ml Calpain
B:2% Casein
C:6 mg/ml Cysteine
D:0.03~0.05 mg/ml* Calpastatin
E:50 mM CaCl2
F:5% TCA
操作手順
1.A液1.5 μl、B液40 μl、C液20 μl、D液10 μlを混合し、37℃で5分間放置する。
2.E液20 μlを添加し、さらに37℃で20分間放置後、F液200 μlを添加し、反応を停止させる。
3.遠心分離した上清の280 nmの吸光度を測定する。
4.ブランクテストは、D液の代わりにH2Oを10 μl(Blank 1)、D液、E液の代わりにH2Oを30 μl(Blank 2)添加し、上記と同じ操作で反応し、280 nmの吸光度を測定する。
計算式
阻害活性(μg Calpain inhibited/μg Calpastatin)= [ΔA 280・Blank - ΔA 280・Test*]/[ΔA 280・Blank]×[Calpain(μg)]/[Calpastatin(μg)]
ΔA280・Blank = A280・Blank 1 - A280・Blank 2
ΔA 280・Test* = A 280・Test - A280・Blank 2
*ΔA 280・Testが0.1~0.3の間になるようにCalpastatin濃度を設定する。