製品説明
部位特異的変異処理用ssDNA調製宿主E. coli CJ236
E. coli CJ236は、dut、ung変異を持つ大腸菌で、dUTPase(Dut)とUracil-DNA glycosylase(Ung)を欠損している。そのため、DNA中のThymine(T)の一部がdeoxyuracil(dU)に置き換わったDNAを合成する。
Kunkel法は、このような大腸菌を使用してsite-directed mutagenesisを行う方法で、このCJ236を宿主菌とし、変異を導入したい遺伝子をpUC118/119、M13ファージ等一本鎖DNAを調製できるベクターにクローニングしてssDNAを調製することにより、Kunkel法に使用できるdeoxyuracil含有DNAが得られる。F'プラスミド(pCJ105)はクロラムフェニコール耐性遺伝子を含んでいるため、クロラムフェニコール存在下で安定に保持される。
内容
E. coli CJ236 Competent Cells | 100 μl×10本 |
pUC119 DNA (0.1 ng/μl) | 10 μl |
SOC Medium* | 1 ml×10本 |
* SOC Mediumの組成 :
2% | | Tryptone |
0.5% | Yeast extract |
10 mM | NaCl |
2.5 mM | KCl |
10 mM | MgSO4 |
10 mM | MgCl2 |
20 mM | Glucose |
【ご注意】
SOC Mediumを溶かした際に、稀に沈殿が生じる場合がありますが、品質には全く問題ありません。
沈殿が生じた場合は、室温で混ぜるかもしくは37℃で数分間温めて沈殿を溶かしてご使用ください。
保存
-80℃
E. coli CJ236 Genotype
dut1, ung1, thi-1, relA1/pCJ105(F' camr)
Cell density
1~2×109 bacteria/ml
品質
形質転換効率
1 ngのプラスミドDNAで形質転換した場合
100μl E. coli CJ236 Competent Cells/1 ng pUC119 plasmid
>1×107 transformants/1 μg pUC119 plasmid DNA
プラスミドスクリーニングに使用する抗生物質と選択濃度
抗生物質 | アンピシリン | カナマイシン | クロラムフェニコール | ストレプトマイシン | テトラサイクリン |
濃度(μg/ml) | 100 | 50 | NA | 50 | 20 |