E. coli Competent Cells一覧(タカラバイオ製)

SOC培地添付
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別)
キャンペーン価格
特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
9128

TKR

タカラバイオ(株)
E. coli HST08 Premium Competent Cells
クローニング関連、In-Fusion、cDNA Library 労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付
10 transformations ¥33,000
¥26,400
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
9128
9129

TKR

タカラバイオ(株)
E. coli HST04 dam/dcm Competent Cells
クローニング関連、In-Fusion、cDNA Library 労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付
10 transformations ¥35,000
¥28,000
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
9129
9052

TKR

タカラバイオ(株)
E. coli JM109 Competent Cells
クローニング関連、In-Fusion、cDNA Library 労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付
10 transformations ¥31,000
¥24,800
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
9052
9057

TKR

タカラバイオ(株)
E. coli DH5α Competent Cells
クローニング関連、In-Fusion、cDNA Library 労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付
10 transformations ¥31,000
¥24,800
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
9057
9051

TKR

タカラバイオ(株)
E. coli HB101 Competent Cells
クローニング関連、In-Fusion、cDNA Library
10 transformations ¥31,000
¥24,800
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
9051
9053

TKR

タカラバイオ(株)
E. coli CJ236 Competent Cells
クローニング関連、In-Fusion、cDNA Library 労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付
10 transformations ¥35,000
¥28,000
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
9053
9131

TKR

タカラバイオ(株)
E. coli HST16CR Competent Cells
クローニング関連、In-Fusion、cDNA Library 労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付
10 transformations ¥47,000
¥37,600
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
9131
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製品説明

MandelとHigaによる大腸菌における形質転換法の確立は、組換えDNA実験の重要な基礎となった。大腸菌をCaイオン存在下に置くと外来DNA(プラスミド、ファージDNA)を細胞内に取り込む“コンピテント”状態になり、この状態の細胞をコンピテントセルと称している。
組換えDNA実験では、コンピテントセルを用いた形質転換、形質導入等がよく行われるが、効率が高く再現性のよいコンピテントセルの作製は難しいとされている。遺伝子ライブラリーの作製、組換え体プラスミドの作製やサブクローニング等、特に目的とする遺伝子の含量が少ない場合では導入効率の高いコンピテントセルを用いることが重要となる。
タカラバイオでは、Hanahanの方法を改良した新しい方法により、効率の高い7種類のCompetent Cells E. coli HST08 Premium、HST04 dam/dcm、JM109、DH5α、HB101、CJ236、HST16CR(これらは全てEK1系の宿主大腸菌である)を調製している。

(注意)これらの製品は、エレクトロポレーションによる形質転換には使用できません。エレクトロポレーションによる形質転換にはE. coli Electro-Cellsをご利用ください。

高効率α-相補性選択宿主E. coli HST08 Premium
E. coli HST08 Premiumは外来のメチル化DNAを切断する遺伝子群mrr, hsdRMS, mcrBC, mcrAを欠失している。さらに、非常に高い形質転換能力を持っているため、メチル化されたDNAのクローニングから、遺伝子ライブラリーの作製、サブクローニング等に至るまで幅広い用途に使用できる。また、長鎖プラスミドDNAの形質転換においても高い効率が得られ、コロニー形成速度も速いため*、TaKaRa DNA Ligation Kit LONG(製品コード 6024)との組み合わせにより10 kb以上のDNAのクローニング、ライブラリー作製を容易に行える。
 * 同様の遺伝子型を持つ他のコンピテントセルと比較した場合。
pUC系プラスミドでの形質転換の際には、β-ガラクトシダーゼのα-相補性を利用し、X-Gal添加により組換え体の選別が容易となる。Fであるため、BAC、フォスミドベクターにも使用可能である。

damdcm欠損宿主E. coli HST04 dam/dcm
E. coli HST04 dam/dcmは本来大腸菌が持っているメチル化遺伝子damdcmを欠損しているため、DNAが大腸菌によりメチル化されることがない。本製品で調製されたプラスミドはdamまたはdcm methylaseの影響を受ける制限酵素で切断することが可能である。
なお、damrecAの2重変異株は致死になるため、本株はrecA株になっている。このため、反復配列をもつような外来DNAはrecA遺伝子により、組換えが起こることが予想される。
本製品はクローニング用の宿主には適していない。形質転換の際には、あらかじめ構築されたプラスミドの使用をお勧めする。

α-相補性選択宿主E. coli JM109
E. coli JM109は、pUC系プラスミドベクターDNAによる形質転換やM13ファージベクターDNAによる形質導入等を行う際に、ベクターDNAより生成するlacZαペプチドとJM109F'にコードされるlacZΔM15とによるβ-ガラクトシダーゼの活性回復(α-相補性)を利用することにより、組換え体の選別を容易にする菌株である。
F'プラスミドを有するため、遺伝子ライブラリーの作製やサブクローニングの他に、M13ファージベクターDNAの宿主として一本鎖DNAの調製にも利用できる。

α-相補性選択宿主E. coli DH5α
pUC系プラスミドを使用して遺伝子ライブラリーの作製、サブクローニングを行った場合、本宿主菌と組み合わせると、β-ガラクトシダーゼのα-相補性を利用してX-Galによる組換え体の選別が容易となる。

高効率汎用宿主E. coli HB101
E. coli HB101は、組換えDNA技術の開発当初より汎用され、遺伝的形質も安定した使用しやすい菌株であり、上記実験目的に適している。

部位特異的変異処理用ssDNA調製宿主E. coli CJ236
E. coli CJ236は、dutung変異を持つ大腸菌で、dUTPase(Dut)とUracil-DNA glycosylase(Ung)を欠損している。そのため、DNA中のThymine(T)の一部がdeoxyuracil(dU)に置き換わったDNAを合成する。
Kunkel法は、このような大腸菌を使用してsite-directed mutagenesisを行う方法で、このCJ236を宿主菌とし、変異を導入したい遺伝子をpUC118/119、M13ファージ等一本鎖DNAを調製できるベクターにクローニングしてssDNAを調製することにより、Kunkel法に使用できるdeoxyuracil含有DNAが得られる。F'プラスミド(pCJ105)はクロラムフェニコール耐性遺伝子を含んでいるため、クロラムフェニコール存在下で安定に保持される。

pcnB遺伝子欠損宿主E. coli HST16CR
E. coli HST16CR Competent Cellsは高効率コンピテントセルとして実績のあるE. coli HST08 Premium Competent Cellsをベースに、ColE1 oriの複製に関係する遺伝子pcnBを欠損させた株である。pcnBの欠損により、pUC系ベクターで形質転換を行った場合にベクターのコピー数が低くなるため、高コピーベクターではクローニングが難しい膜貫通ドメインを持つタンパク質等、大腸菌の生育を阻害する遺伝子のクローニングに有効である。
E. coli HST08 Premium Competent Cellsをベースにしているため、外来のメチル化DNAを切断する遺伝子群(mrr-mcrBC-hsdRMS)、mcrAを欠失しており、メチル化されたDNAのクローニングも可能である。
また、pUC系プラスミドでの形質転換の際には、β-ガラクトシダーゼのα-相補性を利用し、X-Gal添加による青白選択を行うことができ、容易に組換え体を選別できる。 ※X-Gal:5-Bromo-4-Chloro-3-Indolyl-β-D-Galactoside

保存

-80℃

Genotype

E. coli HST08 Premium
F, endA1, supE44, thi-1, recA1, relA1, gyrA96, phoA, Φ80dlacZΔM15, Δ(lacZYA-argF) U169, Δ(mrr-hsdRMS-mcrBC), ΔmcrA

E. coli HST04 dam/dcm
F, ara, Δ(lac-proAB)[Φ80dlacZΔM15], rpsL(str), thi, Δ(mrr-hsdRMS-mcrBC), ΔmcrA, dam, dcm

E. coli JM109
recA1, endA1, gyrA96, thi-1, hsdR17(rK mK), e14(mcrA), supE44, relA1, Δ(lac-proAB)/F'[traD36, proAB, lac Iq, lacZΔM15]

E. coli DH5α
F, Φ80dlacZΔM15, Δ(lacZYA-argF) U169, deoR, recA1, endA1, hsdR17(rK, mK), phoA, supE44, λ, thi-1, gyrA96, relA1

E. coli HB101
supE44, Δ(mcrC-mrr), recA13, ara-14, proA2, lacY1, galK2, rpsL20, xyl-5, mtl-1, leuB6, thi-1

E. coli CJ236
dut1, ung1, thi-1, relA1/pCJ105(F' camr)

E. coli HST16CR
F, endA1, supE44, thi-1, recA1, relA1, gyrA96, phoA, Φ80dlacZΔM15, Δ(lacZYA-argF)U169, Δ(mrr-hsdRMS-mcrBC), ΔmcrA, ΔpcnB, λ
(K-12株由来大腸菌)

品質

1)形質転換効率
1 ngのプラスミドDNAで形質転換した場合
  • 100 μl E. coli HST08 Premium Competent Cells/1 ng pUC19 plasmid
       >1×108 transformants/1 μg pUC19 plasmid DNA
  • 100 μl E. coli HST04 dam/dcm Competent Cells/1 ng pUC19 plasmid
       >1×106 transformants/1 μg pUC19 plasmid DNA
  • 100 μl E. coli JM109 Competent Cells/1 ng pBR322 plasmid
       >1×108 transformants/1 μg pBR322 plasmid DNA
  • 100 μl E. coli DH5α Competent Cells/1 ng pUC19 plasmid
       >1×108 transformants/1 μg pUC19 plasmid DNA
  • 100 μl E. coli HB 101 Competent Cells/1 ng pBR322 plasmid
       >1×108 transformants/1 μg pBR322 plasmid DNA
  • 100 μl E. coli CJ236 Competent Cells/1 ng pUC119 plasmid
       >1×107 transformants/1 μg pUC119 plasmid DNA
  • 100 μl E. coli HST16CR Competent Cells/1 ng pUC19 plasmid
       >1×108 transformants/1 μg pUC19 plasmid DNA
2)F'プラスミドの安定性、α-相補性の確認
E. coli JM109
pUC19 DNAを用いて形質転換を行い、100 μg/mlのアンピシリン、0.3 mM IPTG、60 μg/ml X-Galを含むLB-寒天培地にプレートした場合、白色のコロニーの出現率は1%以下である。

E. coli HST08 Premium、E. coli DH5α
pUC19 DNAを用いて形質転換を行い、100 μg/mlのアンピシリン、60 μg/ml X-Galを含むLB-寒天培地にプレートした場合、青色のコロニーが出現することを確認している。

E. coli CJ236
30 μg/mlのクロラムフェニコールを含むプレートを用いることにより、F'プラスミド(pCJ105)の脱落した株は生育しない。

E. coli HST16CR
pUC19 DNAを用いて形質転換を行い、100 μg/ml のアンピシリン、60 μg/mlX-Galを含む L-寒天培地にプレートした場合、青色のコロニーが出現することを確認している。

Cell density

1~2×109 bacteria/ml

プラスミドスクリーニングに使用する抗生物質と濃度

濃度(μg/ml)
製品コード製品名アンピシリンカナマイシンクロラム
フェニコール
ストレプト
マイシン
テトラ
サイクリン
9021E. coli HB101 Electro-Cells1005020NA20
9022E. coli JM109 Electro-Cells10050205020
9027E. coli DH5α Electro-Cells10050205020
9028E. coli HST08 Premium Electro-Cells10050205020
9051E. coli HB101 Competent Cells1005020NA20
9052E. coli JM109 Competent Cells10050205020
9053E. coli CJ236 Competent Cells10050NA5020
9057E. coli DH5α Competent Cells10050205020
9128E. coli HST08 Premium Competent Cells10050205020
9129E. coli HST04 dam-/dcm- Competent Cells1005020NA20
9131E. coli HST16CR Competent Cells1005020NANA
注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
  • タカラバイオの承認を得ずに製品の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品の製造に使用することは禁止されています。
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