Linear Selection Markerは、トランスフェクションの安定性が要求されるあらゆる発現ベクターとのコトランスフェクションに理想的である。本マーカーは精製された短い直鎖状のDNA断片であり、マーカー遺伝子、SV40プロモーター、SV40ポリアデニル化シグナルから構成されている。
Linear Selection Markerとコトランスフェクションすると、選択マーカーを含む単一の応答ベクターを用いる場合や環状選択マーカーとのコトランスフェクションを行う場合より、多くの陽性クローンが得られる(表1)。
Clontechでは、ハイグロマイシン耐性遺伝子またはピューロマイシン耐性遺伝子を搭載した一般的なプラスミドタイプのセレクションマーカーも用意している。
表1. 各種トランスフェクション法から得られたポジティブクローン
ベクター | ポジティブクローン数 | 割合(%) |
Hygromycin |
pTRE2hyg | 8/27 | 30% |
pTK-Hyg* | 2/5 | 40% |
Linear Hyg* | 22/28 | 79% |
Puromycin |
pTRE2pur | 4/11 | 36% |
pPUR* | 3/7 | 42% |
Linear Pur* | 6/8 | 75% |
* これらのコトランスフェクションで用いた選択マーカーと発現ベクター(pTRE-Tight-Luc)の比は1:20である。
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