X-α-Galは、酵母
MEL1遺伝子がコードする分泌型酵素α-galactosidaseの呈色基質である。
MEL1遺伝子はツーハイブリッド解析で用いられるGAL4の調節を受ける遺伝子であり、その活性化をX-α-Galを含む培養プレート上で直接検出できる(1)。X-α-Galを用いれば、時間のかかるβ-galactosidaseフィルターリフトアッセイを行う必要がなく、迅速かつ簡単にツーハイブリッドアッセイが行える。
α-galactosidaseは無色のX-α-Galを加水分解して青色の最終産物を生成するため(2)、X-α-Gal指示プレート上で培養を行った場合、ツーハイブリッド相互作用によりα-galactosidaseを発現する陽性の酵母コロニーは青く染色される(図1)。
図1. X-α-Galを用いた酵母ツーハイブリッド解析での陽性クローンの選択
MEL1遺伝子をレポーターとするGAL4系のTwo-Hybrid解析をX-α-Gal指示プレート上で行った場合、α-galactosidaseを発現する陽性コロニーはX-α-Galを加水分解して青く染色される。
表1. MEL1を有する酵母株
+ |
- |
Y2HGold |
HF7c |
Y190 |
CG1945 |
AH109 |
SFY526 |
Y187 |
YRG-2 |
PJ69-2A |
|
※他の酵母株がMEL1遺伝子を有するか否かは、完全長の野生型GAL4を発現するプラスミドで菌株を形質転換するか、相互作用が既知のタンパク質を発現するGAL4系プラスミドのペア(例えばMatchmaker Gold SystemコントロールベクターのpGADT7-TとpGBKT7-53)をコトランスフォームすることにより調べることができます。
表2. 作製できるライブラリープレート数の目安
製品コード |
容量 |
15 cmライブラリープレート |
10 cmライブラリープレート |
630463 |
250 mg |
300枚分 |
600枚分 |
なお、X-α-Galは20~25 mg/Lの濃度で培地に加えても使用できます。