製品説明
NucleoSpin RNA Clean-up XSは、抽出したRNAサンプルのクリーンアップや濃縮のためのキットである。通常、pg~μgのRNA精製に利用することができる。本製品は漏斗状リングにセットされた小径のシリカ膜を特長としている(図1)。革新的なカラム構造により、メンブレン上の限定された領域に正確にサンプルをアプライすることができ、さらにわずか5 μlという少量での溶出が可能となった。その結果、従来キットの少量サンプルに対する限界を超えて、溶出RNAを20~50倍に濃縮することができる。
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図1 革新的リング構造
リング構造は、小径のシリカ膜をもつ特殊構造により、効果的に少量RNAを結合させ、さらに5(~30) μlという非常に少量の液で溶出できる。そのため、得られたRNA溶液は、高濃度となる。
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原理 | シリカメンブレン法 |
形状 | XSスピンカラム |
サンプル量 | ≦300 μl 反応液(≦90 μg RNA) |
精製サイズ | >200 bases |
回収率 | 85~95% |
A260/280 | 1.9~2.1 |
溶出液量 | 5~30 μl |
精製時間 | 20分 |
結合容量 | 110 μg |
内容
・Clean-up Buffer RCU (Concentrate)
・Wash Buffer RA3 (Concentrate)
・H2O, RNase-free
・NucleoSpin RNA XS Columns
・Collection Tubes (2 ml)
・Collection Tubes (1.5 ml)
本製品以外に必要な試薬、機器(主なもの)
試薬
・96~100%エタノール
器具
・1.5 mlマイクロチューブ
・ピペットチップ(滅菌済)
・ピペット
・微量高速遠心器
保存
室温
操作手順
用途
- 抽出RNAの精製
- 酵素反応液からのRNA精製
- DNase処理RNAの精製(rDNase Set, 製品コード 740963と併用)
- RNAの濃縮(55倍まで)
- 精製RNAはラベリング反応、RT-PCR、チップハイブリダイゼーションなどに使用可能
NucleoSpinはマッハライ・ナーゲル社の登録商標です。