製品説明
NucleoSpin gDNA Clean-upは酵素反応や標準的な有機溶媒を用いたDNA抽出法により得られた長鎖DNAのクリーンアップや濃縮を簡便かつ迅速に行うためのキットである。DNAサンプルから様々な夾雑物(塩、酵素、ヌクレオチド、標識dNTPなど)を効果的に除去できる。シリカメンブレンへ選択的にDNAを結合させるため、簡単に精製DNAを得ることができる。
本製品は、抽出済DNAの再精製や濃縮に使用できるDNAクリーンアップカラムである。シリカメンブレンにDNAの結合、洗浄、溶出を行うだけの簡便な操作である(図を参照)。
DNAを高濃度カオトロピック塩存在下でメンブレンに結合させ、2回の洗浄で夾雑物の除去を行う。精製DNAはBuffer DE(5 mM Tris-HCl, pH8.5)もしくは純水により溶出される。精製DNAは、PCR、サザンブロットや酵素反応に直接使用できる。
原理 | シリカメンブレン法 |
形状 | ミニスピンカラム |
サンプル量 | <150 μl DNA水溶液(<25 μg DNA) |
精製サイズ | 100 bp~約50 kb |
回収率 | 80~90% |
A260/280 | 1.8~1.9 |
溶出液量 | 50~100 μl |
精製時間 | 15分 |
結合容量 | 50 μg |
内容
・Binding Buffer DB
・Wash Buffer DW (Concentrate)
・Elution Buffer DE(5 mM Tris-HCl, pH8.5)
・NucleoSpin gDNA Clean-up Columns (light green rings)
・Collection Tubes(2 ml)
保存
室温
操作手順
用途
- 抽出済ゲノムDNA溶液からのフェノール、酵素、塩、色素、標識NTP、短鎖DNAおよび5%までの界面活性剤(例:SDS、Triton、Tween、Lauroylsarcosin)等の除去
- 酵素反応液中のDNA精製
- 精製DNAはqPCR、酵素反応、サザンブロッティング、STR解析などに使用可能
NucleoSpinはマッハライ・ナーゲル社の登録商標です。