製品説明
本製品は、リアルタイムPCR により一般細菌数を定量するためのキットである。2~4日の培養を必要とする従来法に比べ、迅速に結果を得ることができ、食品・環境分野の自主管理等に有用である。また、培養法では、菌種によって最適な培養条件が異なるため、検体の種類や貯蔵条件等を考慮し、検体に存在する菌種に応じて培地組成や培養温度を工夫する必要があるが、本製品のリアルタイム法では、菌種間での保存性が高く、染色体上に低コピー(1または2コピー)で存在しているタンパク質伸長因子Tu(
tuf)遺伝子を検出対象としている為、一度に広範な細菌種の細菌数を測定することができる。
本キットの開発には、東京海洋大学 木村凡先生、高橋肇先生、東洋水産株式会社 田中悠一郎氏にご協力いただきました。
(参考)
tuf遺伝子の配列情報から検出可能と推測される菌種
GenBankに登録された1,561 種のバクテリアゲノム配列(2011年11月21日現在)から”tuf”または”elongation factor”という名前が付いている遺伝子配列10,855種を抽出し、本製品のプライマー配列に100%マッチするものをリスト化しました。→
リストはこちら 内容
*1 TaKaRa Ex Taq HS, dNTP Mixture, Mg2+、TB Greenを含む。
*2 Applied BiosystemsのリアルタイムPCR装置など、ウェル間の蛍光シグナルの補正を行う装置で解析する場合に使用する。
- ROX Reference Dye(50×)を添加する機種
・ StepOnePlus Real-Time PCR System(Thermo Fisher Scientific社)
- ROX Reference Dye II(50×)を添加する機種
・ Applied Biosystems 7500 Fast Real-Time PCR System(Thermo Fisher Scientific社)
- 添加の必要がない機種
・ Thermal Cycler Dice Real Time System II(製品コード TP900/TP960:終売)
・ Thermal Cycler Dice Real Time System Lite(製品コード T700/TP760:終売)
保存
TB Green
Premix Ex Taq GC(Package1)
4℃保存:6ヵ月安定(長期保存は-80℃)
必ず遮光して保存してください。また、4℃保存する場合には、コンタミネーションに十分注意してください。
* | 長期保存する際は、-80℃で保存してください。(-20℃保存は避けてください。)いったん融解したものは4℃で保存し、6ヵ月を目処にご使用ください。 |
その他のコンポーネント(Package2)
-20℃保存
キット以外に必要な機器、試薬(主なもの)
<サンプル懸濁液調製に必要なもの>
希釈水(0.1%ペプトン加生理食塩水等、検体の種類に応じて選択)
ストマッカーおよびストマッカー袋
<DNA抽出に必要なもの>
<リアルタイムPCRに必要なもの>
リアルタイムPCR用増幅装置および専用チューブ
Thermal Cycler Dice Real Time System II(製品コード TP900/TP960:終売)
Thermal Cycler Dice Real Time System Lite(製品コード TP700/TP760:終売)
Applied Biosystems 7500 Fast Real-Time PCR System(Thermo Fisher Scientific社)
StepOnePlus Real-Time PCR System(Thermo Fisher Scientific社)など
卓上遠心機
マイクロピペット
補足資料