製品説明
Adeno-X 293 Cell Lineは、継代数が少ないアデノウイルス粒子産生用細胞株である。従来のHEK293細胞と比較して、成長速度が遅く、培養容器への接着性が強いという特性を持っている。そのため、過剰な増殖による細胞死を防ぎ、アデノウイルス産生時において効率的な増幅をおこなうことができる。
図1. In-Fusionクローニングを使用した組換えアデノウイルスの構築
目的DNA断片をPCR増幅後、
In-Fusionクローニング法により、各種pAdeno-Xベクターへ迅速にクローニングすることができる。pAdeno-Xベクターの末端15塩基と相同な配列を持つように目的遺伝子をPCR増幅し、その産物を精製後、線状化pAdeno-Xベクターとともに、In-Fusion反応を行う。In-Fusion反応後、反応液の一部を大腸菌
Stellar Competent Cellへ形質転換しスクリーニングを行う。陽性クローンを同定後、組換えpAdeno-Xベクターを増幅、精製し、制限酵素
Pac Iによる線状化を行い、Adeno-X 293細胞へ導入することによりウイルス構築と増幅を行う。アデノウイルスを回収するタイミングの決定には
Adeno-X GoStixが便利である。
内容
1 ml、2.0×106 cells/tube
保存
液体窒素保存
到着後ただちに液体窒素中で保存する。
液体窒素保存ができない場合は、ただちに細胞を溶解し、培養を行う。
推奨培地
90% Dulbecco's Modified Eagle's Medium (DMEM), 10% Tet System Approved Fetal Bovine Serum(FBS), 4 mM L-glutamine
ご注意
お届けした細胞は直ちに培養を行うか液体窒素中で保管する。培養は指定の培地条件、培養条件で行う。