製品説明
TransIT-BrCa Transfection Reagentは、乳がん細胞用トランスフェクション試薬である。他の
TransITシリーズと同様、細胞に対する毒性が低く、多くの乳がん細胞で高い導入効率を得ることができる。
図1.TransIT-BrCa Transfection Reagentを用いた乳がん細胞株のトランスフェクション
TransIT-BrCa Transfection Reagentを用いてGFP発現プラスミドを乳がん細胞株MCF-7、MDA-MB-231、MDA-MB-453、MDA-MB-468 、T47Dにトランスフェクションし、48時間後に蛍光顕微鏡で観察した。トランスフェクションには35 mmディッシュ(MatTek社)を使用し、4 μlの試薬に対して2 μgのプラスミドDNAを用いた(試薬:DNA=2:1)。
図2.各種乳がん細胞株へのプラスミド導入効率
TransIT-BrCa Transfection Reagentを用いて乳がん細胞株MCF-7、MDA-MB-231、MDA-MB-453、MDA-MB-468、T47DにGFP発現プラスミドをトランスフェクションし(n=3)、48時間後に導入効率を調べた。24 wellプレートを使用し、1.0~1.5 μlの試薬に対して0.5 μgのプラスミドDNAを用いた(試薬:DNA=2:1 または 3:1)。
図3. 他社製品との比較
乳がん細胞株MCF-7, MDA-MB-231, MDA-MB-453, MDA-MB-468、T47Dにルシフェラーゼ発現プラスミドをトランスフェクションして発現量を比較した。トランスフェクションは96 wellプレートを用いて0.1 μg DNA/well(試薬:DNA=2:1、3:1、4:1)で実施し(n=3)、24時間後にルシフェラーゼアッセイを行った。
図4. MCF-7細胞を用いたEstrogen Receptor Pathway活性化試験
活性炭処理FBSを含む完全培地で3日間培養したMCF-7(estrogen receptor 陽性)、およびMDA-MB-231(estrogen receptor陰性)に
TransIT-BrCa Transfection Reagentを用いてERE-luciferase reporterプラスミドまたはネガティブコントロール(ERE Reporter kit;SA Biosciences)をトランスフェクションした(96 wellプレート使用、試薬:DNA=2:1, n=3)。24時間後、細胞を17-estradiol (E2)で6時間処理し、トランスフェクションから30時間後にルシフェラーゼアッセイを行った。プロモーター活性は、
Renilla luciferase(恒常発現)に対するFirefly luciferase(ERE応答により発現)の相対活性(Relative Luciferase Unit)として示している。
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トランスフェクション試薬選択 オンラインツール
◆選択ガイド
◆検索ツール
“Reagent Agent”は、Mirus社が提供するトランスフェクション試薬の検索ツールです。
細胞と導入する核酸の種類から、推奨されるトランスフェクション試薬を検索することができます。