Panel A. SMARTScribe Reverse Transcriptase による1st strand cDNA合成を行い、mRNAの5'末端に達するとテンプレートに依存しないヌクレオチドが付加される。
SMART UMI Oligoは、この付加されたヌクレオチドにアニーリングし、逆転写反応によってヌクレオチドの追加配列をfirst stranded cDNAに組み込むためのテンプレートとして機能する。(これがtemplate switching ステップに相当する)。次に、1 st strand cDNAを用いて2段階の遺伝子特異的PCR増幅を行う。(Panel Bの詳細を参照)。nested PCRの2 nd PCRの産物は、大部分のリードがB細胞受容体転写物にマッピングされる。
Panel B. 1st PCRは1st strand cDNAをテンプレートにして、イルミナの Read 2 Primer配列と相補的なフォワードプライマー(PCR1 Universal Forward primer)とBCRの H鎖またはL鎖の定常領域(非可変領域)に相補的なリバースプライマー(PCR1 IgG/IgM/IgK/IgL Reverse primer)で行う。
Read 2 Primer配列と定常領域から増幅することにより、1st PCRではBCRのH鎖またはL鎖のcDNAの可変領域全体と大部分の定常領域を特異的に増幅する。2nd PCRは 1st PCRの産物をテンプレートにして、semi-nested プライマー(PCR2 IgG/IgM/IgK/IgL Reverse primer)を使用してBCRのH鎖またはL鎖のcDNAの可変領域全体と定常領域の部分を増幅する。