マイコプラズマは微小な細菌の一種で、動物細胞等に感染し細胞の増殖や特性に有害な影響を与え、一部の菌種では肺炎などを生じることが知られています。マイコプラズマは非常に微小であるため、顕微鏡観察などで気づきにくい上、通常のフィルターによる除去が困難です。
再生医療等製品などにマイコプラズマの汚染が起こると品質を劣化させるばかりでなく、健康被害を生じる可能性があります。このためこれら製品の製造過程において、マイコプラズマ汚染の防止が大きな問題となっています。
NucleoSpin Mycoplasma DNAは細胞培養上清、培地などの液体サンプルや細胞ペレットから迅速にマイコプラズマ検査用のDNAを調製するキットで、回収したDNAはqPCRなどを使用したマイコプラズマ検査に適しています。
本製品は、
TaKaRa Mycoplasma qPCR Detection Kit(製品コード RR277A)等、再生医療等製品などの品質試験に使用するマイコプラズマ検出用のqPCRキットと組み合わせて使用できます。
また、擬陽性防止の観点から、本製品のすべてのロットで8個の水の試料よりDNAを精製して、TaKaRa Mycoplasma qPCR Detection Kitを用いてこれらのDNA溶液からマイコプラズマDNAが検出されないことを確認しています。
原理 | シリカメンブレン法 |
形状 | ミニスピンカラム |
サンプル量 | 細胞培養懸濁液、細胞培養培地、細胞培養上清 0.2 ml 5×106細胞(ペレット) |
精製サイズ | 約100 bp~50 kb |
溶出液量 | 34 μl |
精製時間 | 50分 |
結合容量 | 25 μg |