分子シャペロンを発現する組換えバキュロウイルス

FoldHelper™ ヘルパーウイルス

メーカー
略称
製品コード TaKaRa
Code
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書
データシート
ベクター情報
参考
資料
ABV H6 AV400 FoldHelper™-ER3
  • 取寄
  • 遺伝子組換
2 ml, 5×107 pfu/ml ¥148,000
ABV H15 AV401 FoldHelper™-104
  • 取寄
  • 遺伝子組換
1 ml, 108 pfu/ml ¥98,000
ABV H16 AV402 FoldHelper™-104P
  • 取寄
  • 遺伝子組換
1 ml, 108 pfu/ml ¥100,000
ABV H17 AV403 FoldHelper™-57P
  • 取寄
  • 遺伝子組換
1 ml, 108 pfu/ml ¥82,000
ABV H18 AV407 FoldHelper™-37
  • 取寄
  • 遺伝子組換
1ml, 108 pfu/ml ¥100,000

製品説明

AB Vector社のFoldHelperヘルパーウイルスシリーズは、特定の分子シャペロン種を発現するAcNPV由来の組換えバキュロウイルスストックである。組換えバキュロウイルス(AcNPV)感染昆虫細胞発現系において、目的タンパク質が細胞内で“over expression”することによりミスフォールドを起こし、インクルージョンボディ(封入体)を形成したり、酵素分解を受けたりして期待する発現量が得られないことがある。本シリーズは、このような場合に適切な分子シャペロンを供給するヘルパーウイルスとして利用できる。FoldHelperは、ウイルス力価が検定済みのため、目的タンパク質を発現する組換えバキュロウイルスと共にコ・インフェクション(共感染)するだけで簡便に利用できる。AB Vector社のProFoldバキュロウイルスベクターを用いて作製し、既に数種類のシャペロンを発現している組換えバキュロウイルスに対しても適用可能であるため、FoldHelperとの共感染によって、発現する分子シャペロンの種類を追加することができる。

FoldHelperヘルパーウイルスは、目的タンパク質の性質(細胞質タンパク質、膜タンパク質、分泌タンパク質)やER(小胞体)移送性などにより最適な分子シャペロンの組み合わせが選択できるようになっている(下表)。

FoldHelperで発現する分子シャペロン種、レポータータンパク質の組み合わせと各発現レベル
レポーターあるいは分子シャペロンの種類 GFP β-gal Hsp104 ERp57 Calreticulin PDI CyclophilinB Cdc37
主な役割 増殖モニタリング、力価測定に利用 組換え体のプラークアッセイに利用 細胞質中で凝集したタンパク質の再生 ER内腔でのジスルフィド結合形成 ER内腔での糖タンパク質のフォールディング ER内腔でのジスルフィド結合形成 PPI活性によるイミド結合のcis-trans型異性化 キナーゼと相互作用し、細胞質中Hsp90のコシャペロンとして機能
製品名 製品
コード
Protein Expression Level
FoldHelper-ER3 H6 ++ ++

++ ++
FoldHelper-104 H15

++




FoldHelper-104P H16

++

++++

FoldHelper-57P H17


+++
++++

FoldHelper-37 H18






++++

保存

4℃

特長

  • FoldHelper-ER3
    糖タンパク質のフォールディングを促進する小胞体シャペロンであるヒト由来calreticulin、ジスルフィド結合形成に関与する酵素であるヒト由来protein disulfide isomerase(PDI)、ペプチジルプロリルcis-transイソメラーゼ活性を有するヒト由来cyclophilinB(foldase)を発現する。FoldHelper-ER3は、小胞体(ER)移送性のprolineリッチなタンパク質の発現の場合に利用できる。一般的にER移送性のタンパク質は、アミノ酸配列末端に疎水性のシグナル配列を有している。FoldHelper-ER3は、目的タンパク質がER移送性のタンパク質である場合に適している。

  • FoldHelper-104
    酵母由来のHsp104のみを発現する。Hsp104は、Hsp100/Clpファミリーに属する分子シャペロンで、タンパク質の凝集を妨げるというよりはむしろ凝集してしまったタンパク質を再生させる役割がある。
    Hsp104は、特にHsp70/Hsp40ファミリーに属する分子シャペロンとその補助シャペロンと協調して作用する。酵母由来Hsp104は、動物細胞で外来タンパク質の凝集を防ぐことなどの報告があり、異種生物でも機能することがわかっている。FoldHelper-104は、目的タンパク質が細胞質中で凝集してしまう場合に適している。

  • FoldHelper-104P
    酵母由来Hsp104とヒト由来protein disulfide isomerase(PDI)を発現する。PDIは、還元的な環境にある細胞質にも存在するが、酸化的な環境にある小胞体内腔に大部分が存在するため小胞体内において新生タンパク質のジスルフィド結合形成を促進する。組換えバキュロウイルスを感染させた昆虫細胞でのPDIの過剰発現は、細胞を長寿命化させることがわかっている。FoldHelper-104Pは、目的タンパク質が細胞質中で凝集してしまう場合に適している。

  • FoldHelper-37
    ヒト由来Cdc37を発現する。Cdc37は、実に多くのキナーゼに結合し、細胞質内シャペロンであるHsp90複合体とその結合体が相互作用することでHsp90活性を促進するコシャペロンである。また、Hsp90とは独立した分子シャペロンとして単独で機能することも報告されている(Cell Stress & Chaperons, 8: 114-119, 2003)。Cdc37と相互作用するタンパク質の一覧は、Dr. Picardのウェブサイトを参照してください。
    http://www.picard.ch/downloads/Cdc37interactors.pdf

使用上の注意

本製品には実験プロトコールは添付されておりませんので、あらかじめご了承ください。
昆虫細胞への感染方法など一般的なプロトコールがご入用の場合は、クロンテック社 BacPAK Baculovirus Expression System実験プロトコール(PDF:440 KB)をご参照ください。
※本製品は、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」の遺伝子組換え生物等に該当する。使用に際しては、「研究開発等に係る遺伝子組換え生物等の第二種使用等に当たって執るべき拡散防止措置を定める省令」 (平成16年文科省・環境省令第1号) および組織内の安全委員会の指示に従ってください。
FoldHelperはAB Vector社のトレードマークです。

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注意事項
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