LymphoONE™ T-Cell Expansion Xeno-Free Medium

リンパ球拡大培養用培地
  • 抗CD3抗体の刺激とIL-2存在下でTリンパ球の高い増殖を維持。血清無添加でも高い増殖性を維持可能
  • 動物由来成分を含まないXeno-Free培地
    (ヒト血清アルブミンおよび組換え型ヒトインスリン以外のタンパク質は不含)
  • エンドトキシン検査済(エンドトキシン値0.3 EU/ml以下)、マイコプラズマ検査、無菌試験済み
リンパ球の増殖培地

LymphoONE T-Cell Expansion Xeno-Free Medium(製品コード WK552S)は、培地成分の最適化により、従来品GT-T551 Culture medium(製品コード WK551S)と比較し、血清や血漿を添加しない場合のT細胞増殖率が向上しています。
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
WK552S

TKR

タカラバイオ(株)
LymphoONE™ T-Cell Expansion Xeno-Free Medium, 1L Bottle
カスタム製造について
1,000 ml ¥13,000
説明書・データシート・ベクター情報
WK552S
WK552

TKR

タカラバイオ(株)
LymphoONE™ T-Cell Expansion Xeno-Free Medium, 1L Bottle
カスタム製造について
1,000 ml×10 ¥121,000
説明書・データシート・ベクター情報
WK552
WK551S

TKR

タカラバイオ(株)
GT-T551 Culture medium, 1L Bottle
1,000 ml ¥13,000
説明書・データシート・ベクター情報
WK551S
WK551

TKR

タカラバイオ(株)
GT-T551 Culture medium, 1L Bottle
1,000 ml×10 ¥121,000
WK551
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製品説明

LymphoONE T-Cell Expansion Xeno-Free MediumはヒトTリンパ球(T細胞)の拡大培養や、レトロウイルスベクター、レンチウイルスベクターを用いたTリンパ球への遺伝子導入にも最適な培地である。培地中にはヒト血清アルブミン(医薬品グレード)および組換え型ヒトインスリン以外のタンパク質は添加されていない。T細胞の培養にそのまま使用可能であるが、血清や血漿を添加することで細胞増殖率がより向上することがある。

T細胞は、Anti-CD3 mAb(抗CD3抗体)で刺激後、サイトカイン(IL-2やIL-5等)を含むLymphoONE T-Cell Expansion Xeno-Free Mediumを用いて培養することで、増殖させることができる。この抗CD3抗体による刺激の際に、同時にRetroNectinを用いて刺激することで、T細胞の増殖を増強することができる。また、その増殖した細胞集団中には抗CD3抗体単独で刺激した時と比較して、より多くのナイーブT細胞が含まれることが報告されている(参考文献)。
T細胞を拡大培養するための培養容器としては、細胞培養用フラスコやシャーレのほか、ガス透過性細胞用バックCultiLife 215 Culture bagを用いた完全閉鎖系での培養が可能である。
レトロネクチン共刺激によるT細胞の拡大培養方法と実施例の詳細はこちらをご覧ください。

参考文献
Stimulation through very late antigen-4 and -5 improves the multifunctionality and memory formation of CD8 T cells.
Hosoi H, et al., (2014) Eur J immunol.44:1747-1758

製品写真

【Tリンパ球の拡大培養における培地性能の比較】

方法
インフォームドコンセントを得た健常人ドナー2名より採取した血液から、末梢血単核球(PBMC)および血漿を単離した。
PBMCをCultiLife 215 Culture bag固定化Anti-CD3 mAbの刺激下で4日間培養後、IL-2を含むリンパ球培養用培地で適宜希釈しながらさらに10日間培養した。

結果
Tリンパ球の拡大培養における培地性能の比較
LymphoONE T-Cell Expansion Xeno-Free Mediumは血清(human AB serum)無添加でも高い拡大培養率が観察され、従来品より増殖能が優れていることが確認された。

【RetroNectin共刺激によるTリンパ球拡大培養例】

方法
ヒト末梢血単球細胞(PBMC)をCultiLife 215 Culture bag固定化Anti-CD3 mAbとRetroNectinの共刺激下で4日間培養後、IL-2を含むリンパ球培養用培地を用い、血清(human AB serum)の有無の条件で10日間培養を行った。
血清添加条件として、Day0~Day7は1%血清を含み、Day7~Day10は0.5%血清を含む条件で培養した。

結果
RetroNectin共刺激によるTリンパ球拡大培養例
血清(human AB serum)無添加でも高い拡大培養率が観察され、得られた細胞集団中には ナイーブT細胞が多く含まれていることが確認された。

保存

2~8℃

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文献

タカラバイオが開発した「レトロネクチン刺激T細胞拡大培養法」は、少量の末梢血からT細胞を効率よく増殖することができる方法です。T細胞などのリンパ球を用いる細胞医療・遺伝子治療における細胞加工技術として臨床応用が進んでいます。

使用文献・参考文献
注意事項
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