Single Protein Production System (SPP System™)

目的タンパク質のみを効率よく誘導発現/同位体標識に最適
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
3366

TKR

タカラバイオ(株)
SPP System™ Set
1 Set ¥174,000
説明書・データシート・ベクター情報
3366
3367

TKR

タカラバイオ(株)
SPP System™ I
1 Set ¥87,000
説明書・データシート・ベクター情報
3367
3368

TKR

タカラバイオ(株)
SPP System™ II
1 Set ¥87,000
説明書・データシート・ベクター情報
3368
3369

TKR

タカラバイオ(株)
SPP System™ III
1 Set ¥87,000
説明書・データシート・ベクター情報
3369
3370

TKR

タカラバイオ(株)
SPP System™ IV
1 Set ¥87,000
説明書・データシート・ベクター情報
3370
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製品説明

Single Protein Production (SPP) Systemは、米国New Jersey医科歯科大学の井上正順博士らのグループによって開発された技術で、大腸菌のタンパク質MazFが、一本鎖RNAの特定の配列(ACA)を認識して切断する酵素(mRNA Interferase)であることを利用し、宿主由来のタンパク質発現を抑制し目的タンパク質の発現のみを効率よく行う技術である。
SPP Systemでは、アミノ酸配列を保持したまま、発現させたい遺伝子内のACA配列をACAとは異なる配列に置換し、MazFとともに共役発現させる。ほとんどの宿主タンパク質のmRNAはACA配列を有するためMazFにより分解され、新規の発現が抑制されるが、ACA配列のない目的タンパク質遺伝子のmRNAは切断されず、目的タンパク質の発現のみを効率よく進行させることができる。本システムではコールドショック発現ベクターを改変して使用しているため、目的タンパク質のみの誘導発現や安定同位体標識に適している。弊社既存のコールドショック発現ベクター系でも目的タンパク質特異的な安定同位体標識が可能であるが、SPP Systemでは、目的以外のタンパク質の発現がさらに抑制され、目的タンパク質についてさらに高い発現誘導、高い標識効率が得られるようになる。ただし、目的タンパク質によっては、発現量がコールドショック発現ベクター単独系よりも低くなる場合がある。
SPP Systemシリーズの製品には、転写領域内のACA配列を他の配列に置換したSPP System用コールドショック発現ベクターと、適度な発現量を提供するMazF発現プラスミドが含まれている。SPP System用コールドショック発現ベクターには、コールドショック発現ベクターと同様に、TEE(translation enhancing element)配列、Hisタグ配列、Factor Xa切断配列の有無が異なるpCold I (SP-4) DNA~pCold IV (SP-4) DNAの4種類があり、目的に応じて選択することができる。

内容

製品コード 3367~3370
1SPP System用 コールドショック発現ベクター
pCold I~IV (SP-4) DNA (0.5 μg/μl)のいずれか
20 μg
2 MazF (mRNA Interferase) 発現プラスミド
pMazF DNA (20 ng/μl)
0.5 μg
3ポジティブコントロールベクター
pCold I (SP-4) envZB DNA (20 ng/μl)
0.2 μg

製品コード 3366
1SPP System用 コールドショック発現ベクター
pCold I~IV (SP-4) DNA (0.5 μg/μl)
各20 μg
2 MazF (mRNA Interferase) 発現プラスミド
pMazF DNA (20 ng/μl)
0.5 μg
3ポジティブコントロールベクター
pCold I (SP-4) envZB DNA (20 ng/μl)
0.2 μg


<形状>
10 mM Tris-HCl (pH8.0)、1 mM EDTA 溶液

保存

-20℃

SPP Systemの原理

SPP Systemの原理

特長

  • 同位体標識に便利:目的タンパク質が、最大で新生タンパク質の90%以上に達するので効率的なラベリングが可能である。
  • 幅広いホストで使用可能:大腸菌に由来するcspAプロモーターにより転写されるので、ほとんどすべての大腸菌が宿主として使用できる。ただし、共役発現を行うpMazF DNAが選択マーカーとしてクロラムフェニコール耐性遺伝子を使用しているため、クロラムフェニコール耐性を示す大腸菌(Rossetaなど)を宿主とすることはできない。

SPP System用コールドショック発現ベクター概略図


TEE配列*Hisタグ配列Factor Xa
切断配列
pCold I (SP-4) DNA
pCold II (SP-4) DNA×
pCold III (SP-4) DNA××
pCold IV (SP-4) DNA×××

* translation enhancing elementの略称で、翻訳を促進する機能を有する。

GenBankへの登録


Accession No.
pCold I(SP-4) AB248600
pCold II(SP-4)AB248601
pCold III(SP-4)AB248602
pCold IV(SP-4)AB248603

MazF発現プラスミド pMazFの概略図

pMazF概略図

使用上の注意

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