製品説明
	高度好熱古細菌Pyrococcus furiosus由来の超耐熱性酵素で、N末端がピログルタミン酸でブロックされたペプチドおよびタンパク質から、高温領域のタンパク質変性条件下で効率よくピログルタミン酸を遊離することができる。
		保存
	-20℃
溶解後は4℃にて保存することが望ましい。(長期保存する場合は小分けして-20℃保存する。凍結融解を繰り返さないこと。)
		由来
	Pyrococcus furiosus:遺伝子組換え技術で大腸菌により生産
		反応
	N末端がピログルタミン酸であるペプチドおよびタンパク質からピログルタミン酸を遊離する。

活性の定義
	Pyroglutamate-p-nitroanilideを基質として、pH7.0において37℃で1分間に1 μmolのp-nitroanilineを生成する酵素活性を1 Uとする。
		比活性
	15.4 U/mg protein
(37℃で測定、代表サンプル分析値)
100 U/mg protein
(75℃で測定、代表サンプル分析値)
		品質管理データ
			形状
	凍結乾燥品
使用時は、5倍希釈した添付緩衝液(1×)50 μlに溶解して使用する。
		添付Buffer組成(5×)
	50 mM DTTおよび5 mM EDTAを含む250 mM リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0);1 ml
		一般的性質
	
| 分子量: | 24,072(アミノ酸組成) | 
|  | 約28,000(SDS-PAGE) | 
| 至適温度: | 95~100℃ | 
| 熱安定性: | 75℃(pH7.0、150 min.)で約90%の活性を保持している。 | 
| 至適pH: | 6.0~9.0 | 
| pH安定領域: | 5.0~9.0(75℃、30 min.)で80%以上の活性を保持している。 | 
| 変性剤: | 尿素  1 M以下 | 
| グアニジン塩酸塩  1 M以下 | 
| SDS  0.01%以下 | 
| 安定化剤: | DTT、EDTA | 
| 阻害剤: | PCMB、Hg2+ | 
ブタ肝臓由来酵素との性質の比較
	
|  | Pfu酵素 | ブタ肝臓由来酵素 | 
| 純度 | 単一 | 夾雑タンパク質が多い | 
| 比活性* | 5.83 U/mg(37℃) | 0.529 U/mg(37℃) | 
| 12.2 U/mg(50℃) | 0.885 U/mg(50℃) | 
| 28.3 U/mg(75℃) | 失活(75℃) | 
| 至適温度 | 85~90℃ | 50℃ | 
| 耐変性剤 | <1 Mグアニジン | <0.2 Mグアニジン | 
| <1 M尿素 | <1 M尿素 | 
| <0.01%SDS | <0.01%SDS | 
*比活性の測定にはPyr-MCAを基質として用い、1 U=1μmol AMC/minとした(図1参照)。
図1 Pfu由来酵素(大腸菌組換え体の菌体抽出物加熱処理上清)とブタ肝臓由来酵素の比活性の比較
活性測定はPyr-MCAを基質として用い、1分間に1 mmolのAMCを遊離する酵素量を1 Uとした。タンパク質濃度はLowry法により測定した。