製品説明
Cryonase Cold-active Nucleaseは低温菌Shewanella sp.由来のエンドヌクレアーゼを組換え大腸菌で発現・精製したものであり、あらゆるDNAおよびRNA基質(一本鎖、二本鎖、直鎖状、環状)を低温で切断可能である。
氷上でも活性を示すため、タンパク質など熱に不安定な物質を含むサンプル中の核酸を分解する際に有用である。
本製品は、京都大学化学研究所 江崎信芳教授らの研究グループとの共同研究のもとで、当社が同教授グループよりShewanella livingstonensis Ac10菌体の提供を受け、そのゲノム解析を行った成果に由来している。
保存
-20℃
濃度
20 U/μl
形状
10 mM |
Tris-HCl、pH7.5 |
20 mM |
NaCl |
2 mM |
MgCl2 |
50% |
glycerol |
起源
組換え大腸菌で発現
活性の定義
サケ精巣由来DNAを基質として、37℃、pH7.5において反応液(3 ml)の260 nmの吸光度を1分間に0.001増加させる酵素活性を1 Uとする。
活性測定用反応液組成
83 mM |
Tris-HCl、pH7.5 |
4.2 mM |
MgCl2 |
33 μg/ml |
基質DNA |
純度
用途
- ゲノムDNAの分解
- 菌体からのタンパク質抽出時の粘性の低減
- 二次元電気泳動サンプルの前処理
- ウイルス精製時の前処理
参考データ
○各温度における相対活性
○pHの影響
至適pH域:7.0~9.0
有効pH域:6.0~10.0
○Mg
2+各濃度での相対活性(pH7.5、37℃)
至適濃度域:60~120 mM