単球(Monocyte:Mo)は血液中を循環している未熟な食細胞である。抗原提示免疫細胞として働き、病原体や異物を食作用によって取り込み、分解する。単球はいくつかの異なる細胞種へと分化する。単球の最も一般的な利用法は、
in vitroでの単球由来樹状細胞(monocyte-derived dendritic cells:moDC)、マクロファージ、破骨細胞への分化であり、免疫学や感染生物学において食作用のある免疫細胞としても使用される。
CD14はLPSレセプター抗原群の1つであり、ほとんどの単球で強く発現している。そのため、この抗原に免疫磁性粒子を結合させることで、単核細胞(MNC)からCD14
+単球(hMo-CD14
+-PB)が精製されている。
ヒト末梢血由来CD14
+単球(単一ドナー)(製品コード C-12909)
細胞数 | 1×107 viable cells/vial
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推奨播種密度 | 1×106 cells/ml |
★ HLA型試験済みの細胞ロットもご提供しています。Luminex HLA-SSO methodにより、対象遺伝子HLA-A/B/C、HLA-DRB1の4 digit resolution typing (e.g.HLA*01:01,*02:01)の結果を有償で納品します。
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図1. 単球が樹状細胞に分化する過程におけるクラスター形成
図2. 樹状細胞分化培地を用いた培養により単球から分化した成熟樹状細胞
樹状細胞分化用培地
樹状細胞分化培地(製品コード C-28050)は、末梢血単球から未熟樹状細胞や成熟した骨髄性樹状細胞へ簡単かつ効率的に分化させるために開発された培地であり、凍結保存された細胞からも、新鮮分離された細胞からも樹状細胞へ分化させることができる。後者の場合、単球接着培地(製品コード C-28051)も必要である。
樹状細胞(Dendritic Cells:DCs)は、ニューロンの樹状突起に似ている特徴的な表面突起をもっている。運動性の高いこの免疫細胞は体内のどこにでも見られる。DCsは同じ機能を共有する不均一な細胞集団であり、動物の免疫システムにおいて最も強力な抗原提示細胞(antigen presenting cells:APCs)である。癌免疫療法の開発や自己免疫疾患の治療へのDCsの使用は非常に有望である。DCsはHIV感染の初期段階などいくつかのウイルスの病原性においても必須の役割を果たしている。
樹状細胞分化培地:DC Generation Medium (Ready-to-use)(製品コード C-28050)
内容:250 mlの基本培地のボトルと、添加因子セットのSupplementMix
*のバイアルから成っている。基本培地にSupplementMixを添加すると完全培地ができる。
アプリケーションノート(PromoCell社資料)
Generation of monocyte-derived Dendritic Cells (moDCs):単球由来の樹状細胞の培養について
その他の血球細胞用培地は
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