製品名 | 製品概要 |
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CELLBANKER 1(旧製品名:セルバンカー 1) | ・血清タイプ細胞保存液 ・数多くの実績を持つセルバンカーシリーズのスタンダード 凍結保存可能な細胞の実績や製品詳細はこちら |
CELLBANKER 1plus(旧製品名:セルバンカー 1プラス) | ・血清タイプ細胞保存液 ・CELLBANKER 1のリニューアル製品 ・新しい配合割合により性能を改良 ・泡立ちを抑え、ピペッティング操作が簡単に 凍結保存可能な細胞の実績や製品詳細はこちら |
CELLBANKER 2(旧製品名:セルバンカー 2) | ・無血清タイプ細胞保存液 ・血清成分・タンパク成分不含 ・無血清培養細胞の保存に最適 凍結保存可能な細胞の実績や製品詳細はこちら |
STEM-CELLBANKER GMP grade | ・GMPに準拠した製造管理及び品質管理を実施 ・幹細胞・iPS細胞用細胞保存液 ・既知成分により合成された無血清タイプ ・動物由来の成分を含まない ・DNA、RNAを損傷せず、組織の凍結保存が可能 ※STEM-CELLBANKER GMP gradeは、STEM-CELLBANKERとして原薬等登録原簿(マスターファイル)に登録されています。 ※STEM-CELLBANKERは京都大学 iPS細胞研究所から報告された論文に掲載されています。 →「細胞移植に適したヒトiPS細胞の樹立・維持培養法」の論文はこちら 使用例や製品の詳細はこちら |
STEM-CELLBANKER DMSO Free GMP grade | ・STEM-CELLBANKER GMP gradeのDMSO Freeバージョン ・GMPに準拠した製造管理及び品質管理を実施 ・ケミカリーディファインドで動物由来成分を含まない ※原薬等登録原簿(マスターファイル)に登録済み 凍結保存可能な細胞の実績や製品詳細はこちら |
STEM-CELLBANKER EX GMP grade | ・GMPに準拠した製造管理及び品質管理を実施 ・静脈注射で実績のある成分を使用 ・DMSOタイプの凍結保存液 ・血清や動物由来の成分を含まないXeno-Free製品 ・ヒト造血幹細胞やヒト脂肪細胞由来間質/幹細胞の保存にも使用可能 ・製品が環境にさらされる作業は全てグレードA環境で実施し、無菌性を保証 ※原薬等登録原簿(マスターファイル)に登録済み 使用例や製品の詳細はこちら |
CELLOTION(旧製品名:セルローション) |
・細胞の洗浄・回収液 ・遠心、洗浄時の細胞の損失を防止 ・糖類、タンパク質及び血清成分不含 CELLOTIONを使用した全血からの末梢血単核球分離の実施例はこちら 製品の詳細はこちら |
各CELLBANKERおよび従来の凍結保存液(90%FBS+10%DMSO)を用いてHepG2およびSK-007細胞を凍結保存後、培養した。CELLBANKERシリーズのいずれの試薬においても培養開始から1日目、2日目の細胞増殖率が高いことが確認された。
細胞塊(コロニー)状態のヒトiPS細胞株を遠心管に回収し、STEM-CELLBANKER GMP Gradeに懸濁してクライオチューブに分注した。37℃で3分間浸漬させた後、-152℃で凍結保存を行った。一週間後に細胞を解凍し、培養した。
培養4日目の細胞の様子
数十個程度のコロニーが出現し、SETM-CELLBANKER GMP Gradeを用いると細胞塊状態のiPS細胞でも凍結保存が可能なことが確認された。
凍結保存したヒトiPS細胞の輸送には、液体窒素を用いたドライシッパーが用いられることが多い。STEM-CELLBANKER Gradeを用いて凍結保存したヒトiPS細胞をドライアイス中で輸送可能であるか検討を行った。
<方法・結果>
STEM-CELLBANKER GMP Gradeを用いて凍結保存したヒトiPS細胞を、ドライアイスを入れた発砲スチロールで梱包し、4℃で48時間保管した。その後、ヒトiPS細胞を融解してフィーダー細胞上へ播種し、6日間培養を行った。コントロールには-152℃で保存していた細胞を用いた。
解凍3日目、4日目、6日目に細胞の形態を観察したところ、いずれの細胞も同様の形態を示し、コロニーを形成していた。また、6日目にアルカリホスファターゼ(ALP)で染色したところ、同様の染色結果が得られ未分化状態にも差がない事が確認された。以上より、STEM-CELLBANKER GMP Gradeで保存したヒトiPS細胞は、ドライアイスを用いた輸送が可能であることが確認できた。
4T1細胞(マウス乳癌細胞)をBALB/cマウスに皮下投与した。3~4週間後に腫瘍組織を摘出し、5 mm角に細分化後、STEM-CELLBANKER GMP Gradeを用いて-152℃で凍結保存した。保存した組織を融解し、マウス背部への移植(a)および培養(b)を行った。