TaKaRa EpiTaq HS (for bisulfite-treated DNA) は、バイサルファイト処理後のウラシルを多く含むDNAを鋳型として、バイサルファイトシーケンスやCOBRA法などのためにPCR増幅を行う際に最適なPCR酵素である。バイサルファイト処理を行ったDNAはPCRの反応性が変化することがあるが、本酵素ではマグネシウム濃度やdNTP 濃度を調整することにより増幅効率、反応特異性を調節できるため、これまで増幅できなかったターゲットに関しても良好な増幅を行うことができる。
本酵素は抗
Taq抗体を含むホットスタートPCR用の酵素であり、高温に加熱するまでは抗
Taq抗体が酵素に結合しポリメラーゼ活性を抑えているため、PCRサイクル前のミスプライミングやプライマーダイマーに由来する非特異的増幅を防ぐことができる。抗
Taq抗体はPCRの最初のDNA変性ステップで変性するため、特別な変性ステップを設定する必要はない。
【注意】バイサルファイト処理済みDNAを用いて、メチル化特異的PCR(Methylation Specific PCR: MSP)解析を行う場合には、
EpiScope MSP Kit(製品コード R100A/B)の使用を推奨する。