製品説明
iDimerize Inducible Heterodimer Systemは2つの異なるタンパク質間の特異的な相互作用を制御するために用いられる、発現ベクターと低分子化合物よりなるシステムである。
目的タンパク質をDmrA、DmrC結合ドメインにそれぞれ融合・発現させ、A/C Heterodimerizer (AP21967リガンド)を培地へ添加、または
in vivoで投与することにより、ヘテロダイマー化を誘導できる。
このシステムは、以下に示すような生物学的プロセスに関わる相互作用の誘導に使用できる。
- 細胞表面レセプターのヘテロダイマー化による活性化
- 異なる2つのドメインのダイマー化による酵素の活性化
- 別タンパク質との相互作用を介した目的タンパク質の別の細胞内部位への誘導
例) | ミリストイル化部位もしくは核移行シグナルをそれぞれ含むタンパク質との相互作用の誘導により、目的タンパク質の細胞膜や核への移行。 |
- 転写の制御に応用可能-詳細はinducible gene expressionのページへ。
ヘテロニ量体化の誘導にiDimerize Inducible Homodimer Systemを使用することも可能であるが、ホモニ量体とヘテロニ量体が混合することになる。ヘテロニ量体化を特異的に誘導するためには、Dimerize Inducible Heterodimer Systemの使用を推奨する。
iDimerize論文紹介
A/C Heterodimerizer リガンド(AP21967)
A/C Heterodimerizerは細胞膜透過性低分子化合物であり、DmrAドメインもしくはDmrCドメインを含む2つの融合タンパク質のヘテロ二量体化を誘導する。A/C HeterodimerizerはARIAD Pharmaceuticals Inc.から提供されていたAP21967リガンドである。
Heterodimersによるダイマー化の誘導
DmrA(緑)とDmrC(赤)ドメインをそれぞれ含む融合タンパク質を作製する。2つの融合タンパク質は、A/C heterodimerizer (AP21967) の添加により初めて相互作用する。この膜透過性リガンドは融合タンパク質の相互作用を誘導し、シグナル伝達のような下流反応を活性化する。
A/C Heterodimerizerの化学構造式 内容
iDimerize Inducible Heterodimer System(製品コード 635067)
・pHet-1 Vector
・pHet-Mem1 Vector
・pHet-Nuc1 Vector
・Linear Hygromycin Marker(製品コード 631625)
・Linear Puromycin Marker(製品コード 631626)
・A/C Heterodimerizer(製品コード 635057)