製品説明
NucleoSpin Plasmid EasyPureはシーケンスグレードのプラスミドDNAを迅速かつ高収量で精製するスピンカラムキットである。精製過程の洗浄と乾燥をシングルステップで行うため、わずか14分で大腸菌培養液からプラスミドDNAを精製でき、さらに、30 μgまでのプラスミドDNAを調製することができる。
Lysis Bufferには、青い色素を含んだpH指示試薬であるLyseControlが含まれており、大腸菌懸濁液にLysis Bufferを添加すると懸濁液は青色を示す。Neutralization Bufferを添加し混合することで、懸濁液は中和され無色に変化する。LyseControlによって完全なアルカリ溶解・中和を確認できるため、最適な結果を得ることができる。
原理 |
シリカメンブレン法 |
形状 |
ミニスピンカラム |
サンプル量 |
大腸菌培養液2~10 ml |
プラスミドDNAサイズ |
<15 kb |
回収量 |
15~30 μg |
A260/280 |
1.80~1.85 |
溶出液量 |
50 μl |
精製時間 |
14分 |
結合容量 |
35 μg |
図A.培養液量ごとのプラスミドDNA収量比較
NucleoSpin Plasmid EasyPure(MN)および他社プラスミドDNA精製キット(Q、S、I、F、P)を用いて、大腸菌DH5α培養液 1 ml、 2 ml、3 mlおよび4 mlからプラスミドDNA(pcDNA3.1)の精製および収量の確認を行った。各3連の精製実験を行い、中央値をプロットした。
図B.溶出プラスミドDNAのアガロースゲル電気泳動
溶出プラスミドDNA 50 μlのうち、2.5 μlを1% TAEアガロースゲル電気泳動を行った。
MN:NucleoSpin Plasmid EasyPure
図C.6サンプルの精製に要する実験時間比較
MN:NucleoSpin Plasmid EasyPure
内容
・Resuspension Buffer A1
・Lysis Buffer A2
・Neutralization Buffer A3
・Wash Buffer AQ(Concentrate)*
・Elution Buffer AE
・Liquid RNase A
・NucleoSpin Plasmid EasyPure Columns(dark blue rings)
・Collection Tubes(2 ml)
* 説明書に従って使用前にエタノールを添加すること
キット以外に必要な試薬、器具(主なもの)
試薬
・96~100%エタノール
器具
・1.5 mlマイクロチューブ
・ピペットチップ(滅菌済)
・ピペット
・微量高速遠心機
保存
室温
(Liquid RNase Aを添加したBuffer A1は4℃で保存する。6ヵ月間安定)
※Buffer A2にはSDSが含まれているため、20℃以下で保存すると、沈殿が生じることがある。
沈殿が生じた場合は、30~40℃で数分間、ボトルを保温し、混合して溶解した後に使用する。
操作手順
用途
- 高コピープラスミドの小スケール迅速ミニプレップ
- シーケンス、クローニング、形質転換、制限酵素解析など
NucleoSpinはマッハライ・ナーゲル社の登録商標です。