製品説明
NucleoMag 384 Plantは、磁性ビーズを用いて手動または自動化装置により、さまざまな植物種の各組織からゲノムDNAを精製するためのキットである。本キットは30 mgまでの植物サンプルを384ウェルフォーマットでハイスループットに処理でき、さらに植物サンプル特有のポリフェノール類や複合多糖類などの混入を抑えたDNA精製が可能である。
植物サンプルはCTABを用いたLysis Buffer MC1で抽出され、Binding Buffer MC2中でDNAをNucleoMag V-Beadに結合させる。その後、磁性ビーズを分離、洗浄し、最後にElution Buffer MC6でDNAを溶出する。
原理 | 磁性ビーズ法 |
形状 | 高反応性超常磁性ビーズ |
操作 | 手動または自動化装置 |
サンプル量 | <30 mg 植物組織(湿重量) |
テスト済植物種 | トウモロコシ、ナタネ、ダイズ、コムギ、タバコ、アブラヤシ* |
DNA回収量 | サンプル種と量と品質に依存 |
A260/280 | 1.6~1.9 |
溶出液量 | 40~100 μl |
精製時間 | 60分(TECAN Freedom EVO MCA 384使用時、溶解後) |
結合容量 | 約0.4 μg/1 μl ビーズ |
* Support Protocolによる。
図1. さまざまな植物からのゲノムDNA精製
各30 mgのさまざまな植物サンプルからゲノムDNAを精製した。DNA回収量は吸光度によって測定し(青バー)。 さらに、リアルタイムPCRによりactin遺伝子の増幅を確認した(オレンジ点)。
脂質を多く含むアブラヤシなど5種類のサンプルから、リアルタイムPCRに使用できるDNAが抽出できることが示された。
** Oil palm(アブラヤシ)からのDNA精製には、サポートプロトコルを使用した。
内容
・NucleoMag V-Beads
・Lysis Buffer MC1
・Binding Buffer MC2
・Wash Buffer MC3
・Wash Buffer MC4
・Wash Buffer MC5
・Elution Buffer MC6
・RNase A(凍結乾燥品)
本製品以外に必要な試薬、機器(主なもの)
試薬
器具
- Magnetic separator VP 771G-4A(V&P Scientific社)またはAlpaqua 384 Post Magnet Plate(Alpaqua Engineering社)など384 well plateに対応したmagnetic separator
- 384-well plates (deep well)(Greiner Bio-One社)
保存
室温
操作手順
用途
- 植物組織からのゲノムDNA精製
- 精製DNAはPCRやサザンブロッティング、酵素反応などに使用可能
NucleoMagはマッハライ・ナーゲル社の登録商標です。