Osteocalcin EIA Kit (for Human)

骨形成マーカー測定に
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
MK111

TKR

タカラバイオ(株)
Gla-Type Osteocalcin (Gla-OC) EIA Kit
カスタム製造について
96回 ¥154,000
説明書・データシート・ベクター情報
MK111
MK128

TKR

タカラバイオ(株)
Human Gla-Osteocalcin High Sensitive EIA Kit
カスタム製造について
96回 ¥154,000
説明書・データシート・ベクター情報
MK128
MK021

TKR

タカラバイオ(株)
Wash and Stop Solution for ELISA without Sulfuric Acid
96 well plate×5 plates分 ¥13,000
説明書・データシート・ベクター情報
MK021
カートにいれる

WEB会員ログインが必要です

製品説明

オステオカルシンはbone Gla protein(BGP)ともいわれ、γ-カルボキシグルタミン酸(Gla)残基を2あるいは3ヵ所含むアミノ酸49残基、分子量5,900のビタミンK依存性カルシウム結合タンパク質である。骨の有機質成分の90%はコラーゲンよりなり、残りの10%がオステオカルシン、オステオネクチン、α-HSグリコプロテイン、シアロプロテイン、フェツインなどの非コラーゲン性タンパク質より成る。骨中のオステオカルシンは局所の石灰化調節をしたり、骨・体液間のCa2+の動きを制御するなど、骨代謝において重要な生理的役割を果たしていると考えられている。
オステオカルシンは骨芽細胞でのみ産生されることから、骨芽細胞特異マーカーであり、特にGla型オステオカルシンは骨形成の指標となっている。骨芽細胞で合成されたオステオカルシンは、細胞内でビタミンK依存性カルボキシラーゼによりGla化される。このGla化されたオステオカルシン(Gla-OC)のみが骨のヒドロキシアパタイトと結合して骨基質中に蓄積され骨形成に関与する。Gla残基のないあるいは脱炭酸したオステオカルシン(Glu-OC)は骨基質との親和性が弱く、血液に放出され、骨吸収の指標となる。

Gla-Type Osteocalcin (Gla-OC) EIA Kit(製品コード MK111)は2種類のモノクローナル抗体を用いて、サンドイッチEIA法により、Gla型オステオカルシン(Gla-OC)のみを測定するためのEIA Kitである。このキットは、ヒト、ウシ、ウサギ検体などを測定する場合に有効であるが、ラット検体には使用できない。

Human Gla-Osteocalcin High Sensitive EIA Kit(製品コード MK128)は、ヒトとウシで配列に違いがあるN末端3位・4位のアミノ酸を認識するヒトOC特異的モノクローナル抗体を採用しており、ヒトGla-OCとウシGla-OCを判別測定できる。このキットを用いることで、従来のキット(製品コード MK111)では測定が困難であったウシ血清含有培地で培養した骨芽細胞の培養上清などでGla-OCの直接測定が可能となる。ウシ血清存在下での細胞上清の抗原をダイレクトに測定できる高感度な製品である。

これらのキットはプレートにあらかじめ抗体を固定化したプレコートタイプであるため、簡便な操作で多数のサンプルを同時に測定することができる。動物の由来または感度の点から、最適のキットの使い分けを推奨する。

内容

製品コード MK111(96回用)
1. 抗オステオカルシンモノクローナル抗体プレート(Gla型) 1枚(96 well:8 well×12 strips)
2. ぺルオキシダーゼ標識抗OCモノクローナル抗体(凍結乾燥品) 11 ml用
3. 標準品(Gla型 ; 凍結乾燥品) 1 ml用
4. 検体希釈液 11 ml×2
5. 基質液(TMBZ:3,3',5,5'-テトラメチルベンジジン) 12 ml

製品コード MK128(96回用)
1. 抗Human Specific OCモノクローナル抗体プレート 1枚(96 well:8 well×12 strips)
2. ぺルオキシダーゼ標識抗Gla-OCモノクローナル抗体(凍結乾燥品) 11 ml用
3. 標準品(12 ng、凍結乾燥品) 1 ml用
4. 検体希釈液 11 ml×2
5. 基質液(TMBZ:3,3',5,5'-テトラメチルベンジジン) 12 ml

保存

4℃

MK111とMK128の使い分け

横にスクロールできます
製品名
(製品コード)
測定範囲血液検体尿検体*ヒト細胞培養上清
Human Gla-Osteocalcin High Sensitive EIA Kit
(MK128)
0.2~12 ng/mlヒトサルウシ、ウサギ、イヌ、ヒツジ、ヤギ×ウシ血清を含む培養サンプル無血清培養サンプル
×
Gla-Type Osteocalcin EIA Kit
(MK111)
0.5~16 ng/mlヒトサルウシ、ウサギ、イヌ、ヒツジ、ヤギ×ウシ血清を含む培養サンプル無血清培養サンプル
×
◎:推奨 ○:使用可能 ×:使用不可
* 2抗体の認識部位が離れているため、尿中のフラグメント化されたGla-OCは検出できない。

原理

・製品コード MK111、MK128 プレコートタイプ2ステップ・サンドイッチEIA法

性能

測定範囲 製品コード MK111 0.5~16 ng/ml
製品コード MK128 0.2~12 ng/ml
検出感度 製品コード MK111 0.5 ng/ml
製品コード MK128 0.2 ng/ml
測定時間 製品コード MK111、MK128 測定操作 3時間30分
検 体 製品コード MK111 血清、血漿、細胞培養上清、細胞抽出液
製品コード MK128 細胞培養上清、細胞抽出液、血清

Gla-OC EIA Kitの性能


Gla-OC EIA Kit
一次抗体認識部位 17位γ-カルボキシグルタミン酸付近
二次抗体認識部位 N末端4~9残基
キット標準品 ウシ骨オステオカルシン
測定可能OC形態
図 Gla-OC EIA Kitで測定可能なOC形態
同一人の血清値と血漿値
図 血清および血漿中のGla型オステオカルシン値
相互の交差反応率 対ヒト合成Glu-OC:0%
尿検体の測定 検出できず

備考:各動物種に対する推奨キット

タカラバイオではオステオカルシン測定用EIAキットを各種取り揃えている。
使い分けを以下に示す。

由来動物種製品名
(製品コード)
測定対象として最適な動物検体
血清検体尿検体
ヒト
(Gla)
Gla-Type Osteocalcin (Gla-OC) EIA Kit
(MK111)
ヒト、ウシ、ウサギ、イヌ、ヒツジ、ヤギ、サル いずれの動物でも測定不可*

* 2つの抗体が認識するエピトープが離れているため、フラグメント化されたGla-OCは検出できない。
Human Gla-Osteocalcin High Sensitive EIA Kit
(MK128)
ヒト、サル
マウス
(Gla/Glu)
Mouse Gla-Osteocalcin High Sensitive EIA Kit
(MK127)
マウス未確認
Mouse Glu-Osteocalcin High Sensitive EIA Kit
(MK129)
ラット
(Gla/Glu)
Rat Gla-Osteocalcin High Sensitive EIA Kit
(MK126)
ラット未確認
Rat Glu-Osteocalcin High Sensitive EIA Kit
(MK146)
ブタ
(Gla/Glu)
Pig Gla-Osteocalcin EIA Kit
(MK139)
ブタブタ

オステオカルシンのアミノ酸配列

注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
  • タカラバイオの承認を得ずに製品の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品の製造に使用することは禁止されています。
  • タカラバイオ製品に関連するライセンス・パテントについては、ライセンスマークをクリックして内容をご確認ください。
    また、他メーカーの製品に関するライセンス・パテントについては、各メーカーのウェブサイトまたはメーカー発行のカタログ等でご確認ください。
  • ウェブサイトに掲載している会社名および商品名などは、各社の商号、または登録済みもしくは未登録の商標であり、これらは各所有者に帰属します。