ヒト骨芽細胞(HOB)は膝関節や股関節部の正常な大腿骨から単離されている。本細胞はアルカリホスファターゼ染色が陽性であり、Mineralization Mediumを用いて石灰化できる。
骨芽細胞は間葉系由来の単核細胞であり、主に骨の形成とリモデリングに関与している。骨芽細胞は
in vivoにおいて、類骨と呼ばれるI型コラーゲンの豊富な石灰化した細胞外マトリクスを形成する。発生中に、骨芽細胞は骨形成と呼ばれる成熟プロセスを経る。骨芽細胞が骨基質に覆われると、増殖は停止して骨細胞となる。
細胞数 | 5×105 viable cells/vial |
性状 | 第2継代細胞(融解・播種時) |
推奨播種密度 | 10,000~20,000 cells/cm2 |
図1. ヒト骨芽細胞(HOB)
図2. BCIP/NBTを用いてアルカリホスファターゼ染色したHOB
図3. 石灰化したHOB(アリザリンレッドSを用いて沈着したカルシウムを染色)
アルカリホスファターゼ染色やMineralization Mediumを用いて石灰化のアプリケーションノートは
こちら 骨芽細胞増殖培地
骨芽細胞増殖培地はヒト骨芽細胞の単離と維持のために開発された培地である。培地中のウシ胎児血清は、最適なパフォーマンスを得られるように厳密に検査されている。
この培地はヒト初代細胞用に最適化されているが、ウシ、マウス、ラットの骨芽細胞や骨芽細胞株にも使用することができる。
骨芽細胞増殖培地:Osteoblast Growth Medium (Ready-to-use)(製品コード C-27001)
内容:Osteoblast Basal Medium(製品コード C-27010)
Osteoblast Growth Medium SupplementMix
*(製品コード C-39615)
表1. 骨芽細胞増殖培地 添加因子の終濃度(培地への添加後)
骨芽細胞石灰化培地
骨芽細胞石灰化培地はヒト骨芽細胞培養において強固な石灰化を効果的に誘導するために開発された培地である。
広範な細胞外カルシウム沈着を、簡単な1ステップのプロトコールにより、21日培養後に観察できる。
骨芽細胞石灰化培地:Osteoblast Mineralization Medium (Ready-to-use)(製品コード C-27020)
* 添加因子セットについて
SupplementMixは、添加因子が1本のバイアルに混合された製品である。
培地製品の構成について(PromoCell社資料)
継代用試薬キット:
DetachKit(製品コード C-41200、C-41210、C-41220)